授業紹介

受講者の感想

都市計画事例講義

佐藤 祥路

筑波大学の都市計画主専攻を卒業し、現在様々な分野で活躍していらっしゃる方々がご講義くださります。ご勤務されている企業の業務内容や携わった開発事例など現在の活動紹介だけでなく、都市計画の講義や実習を通して得た知識・経験が現在の仕事にどの様に生かされているか、学生の内にすべきことは何かなど、私たちの学生生活に関わることもご自身の学生時代の経験を踏まえつつ話してくださいます。

また、夏季休業中には実習として様々な地域や企業を訪問します。実際行われているまちづくり事業についてお話を伺い、現地を見学することで実社会のまちづくりにおける諸問題解決のために都市計画が担うべき役割について考えさせられる授業です。 この「都市計画事例講義」には受講する意義が2つあると私は考えております。

1つ目は事例講義ということで行政や企業が実際に取り組んでいる都市計画事業の実態や問題解決への実際のアプローチ方法を知ることが出来ます。「まち」というのはヒトや情報、交通、景観…など多くの要素が複雑に絡み合い構成されているため、発生する問題の解決も一筋縄ではいかない事が多々あります。だからこそ私たちは都市計画の知識の集積することにのみに傾倒すべきでは無く、実際にその知識を上手く組み合わせ都市問題解決への手段を見出さねばなりません。そこで、行政や企業が都市に関わる際、どのようなアプローチで問題解決に挑んでいるのかを知る機会としてこの授業は必要であると思いますし、将来的に私たちが今後関わるであろう都市問題の解決への手がかりとするのに事例紹介は大変有意気であると受講して感じました。

2つ目は、この授業を受けることにより進路選択の幅を広がります。大学で都市計画を学んだからといっても将来、都市計画関連の仕事に就くかと言われれば勿論そうではなく、全く別の分野に進む方もおり、この授業ではそれぞれの立場からの話を伺う事が出来ます。現在も都市計画に携わっている方からは大学で学ぶだけでは分からない業務実態や法規を知る事が出来ますが、一方で違う分野に進んだ方からも都市計画を学ぶ上で培った知識や経験の違う分野での活かし方を教示して頂けるので都市計画に関わらずとも自分を活かせる分野があるということを知ることが出来ます。

担当教員より(藤井さやか)

平成7年の社会工学類外部評価で、教育の中に都市計画と実社会の接点を増やすべきという卒業生の指摘を受けて、平成8年に開講された科目です。多様な分野に進んだ卒業生を招いての仕事とキャリアに関する講義と、最先端の都市計画現場の見学で構成されています。

都市計画のワクワクやドキドキ、おもしろさに触れ、たくさんのロールモデルの中から「未来の自分」をみつけてください。