座談会
“つくばの社工”では入学後様々な分野の基本的な授業を受け、それに基づいて2年生から3つの主専攻に分かれて自分の専門分野に取り組み始めます。
社会経済システム主専攻から藤田幸一郎さん、経営工学主専攻から佐藤友惟さん、都市計画主専攻から小磯和紀さんの三人の在校生にお話しを伺い、各主専攻の様子・学生生活に迫ります。
今日は現在学類3年生の、3名の在校生の方々に来て頂きました。これから大学の勉強の事、大学生活の事をお聞きして、つくばの社工の魅力を探っていきたいと思います!インタビュアーは学類2年生の私、讃井と、学類1年生の菅野でやらせて頂きます。
皆さんどうぞ宜しくお願いいたします!
宜しくお願いします。
まず最初にお聞きしたいんですけれども、みなさんが筑波大学、そして“つくばの社工”に入ろうと思ったきっかけは何だったんですか?
僕は茨城県育ちで高校もすぐ近くでしたので、筑波大学は知ってて当然の環境でした。“つくばの社工”を志望した理由は、元々都市計画、特に交通の分野に興味があって、好きなことを研究できたらいいなと思っておりまして、いろいろな大学の過去の研究とかを見たんですけれども、筑波大学の研究を見たときに「ああ!どれも面白いな!」っと思いました。まさに興味のある研究室がここだったので、志望するにいたったという感じです。
じゃあ入学してからは主専攻とかも迷われなかったんですか?
全く迷いませんでした!高校のときなどは「興味も変わるかも知れないし、あまり今の段階から視野を絞らない方が良いぞ」と言われたこともあったのですが、変わることもなく、そのままの、趣味といいますか好きな分野の研究にうつれるというところです。
僕が、筑波大自体を知ったのは、ラグビーの試合を見たのがきっかけでした。国立大学で勉強にも運動にも集中できる環境に憧れました。そして、筑波大に入りたい!となった時に、いろいろ筑波大学のことを調べてみたんですけど、もともと数学が得意で、好きで、しかも経済に興味があって、そしたら社会工学類がまさに「理系的な見地から社会問題を解決する!」ってばーんと、出していて、社会工学類に行きたいと決意しました。
主専攻を選ぶ時は、少し経工(経営工学主専攻)とも迷ったんですけれども、先輩の話しをきいたりして、やはり経済学を効率よく学べそうなのは社経(社会経済システム主専攻)だったので社経に決めました。けれど、4年生で所属する研究室は経営工学の先生の研究室に行くことにしたんです。専攻に関わらず、他の分野の研究もできる自由さも“つくばの社工”の良いところだと思います。
私は出身が福島なので東北大とかも選択肢にあったのですが、担任の先生が筑波大で、すすめていただいたのが最初に知ったきっかけです。そこから筑波大学のことを調べてみて、具体的になにがよかったのかというと、“つくばの社工”って本当に幅広い分野に手をだせるなという点ですね。色々なことを学べるし、一年間色々悩んで主専攻を決められるので、凄く魅力的だなと思いました。
そうすると、主専攻を選ぶときは結構迷われたりしたんですか?
一年生が終わるときに迷いはなかったかな。入った時は都市計(都市計画主専攻)とか社経も迷ってたけど、一年生の授業で、週ごとに一つずつ3つの各主専攻の分野の勉強をするものがあったりして、少しずつかじってみて、だんだんと経工にすすみたいという風に思いましたね。
はじめは漠然と社会全般に興味がある感じだったんですね
そうですね。建築もちょっと興味があるし、理系だけど経済やってみたいなって思っていました。
今みなさん3年生ということで主専攻に分かれて2年間学ばれたと思うんですけど、自分の所属する主専攻の自慢できるところとか、ここが特色だなと思うところってどんなところですか?
自慢はグループワークの多さかな。悪く言うと大学への拘束時間が一番多いと思うんだけど、仲間と一緒に学んでしっかり自分で学問に取り組んだ自信とか充実感は宝物ですね。あと、都市計はテストがある科目が他の主専攻に比べ少ないんですよ。成績がプレゼンテーションとか、レポートや出席でほとんど決まるような科目も多いです。他の主専攻だと、出席0%テスト100%とか多いですね・・・
社経のことですね。
あと同じ主専攻の人とは本当にいつも一緒にいるのでみんなとても仲良いです。
経工は、経済系のものも数学とかモデルを用いて分析できる珍しい主専攻だと思います。学べる所が少ないことを学べてるというのも自慢だし、過去の先輩とか有名な方がいらっしゃるというのも凄く誇らしいです。あと先生も素晴らしいし。経工もグループワーク多くて、今まではなしたことの無い人とも一つの課題を協力してやっていかないといけないから、そこでも社会性が見につくな…とも思います。
社経は金融とか就職活動に強い。昔は「社経は、経工と都市計に比べて普段の学生生活で、パラダイス社経!」みたいに言われてたけど、実際にはそんなことなくて、真面目にやってるよ。
授業では、たとえばゲーム論とか大学に入ってはじめて学ぶようなものも、凄く基本的なところから教えてくれて、自分の力で知識をどれだけ深められるかという部分があるのが、他の主専攻と違うところで強みかもしれない。。深めたいものを深められる。自由に、自分の力で。っという良さがあります。あと教授がすごい良い!
学類で学んだことを4年生以降、今後どのように活かしていきたいという希望はきまっていますか?
僕は大学院を考えてます。まだ研究した立場じゃないから分からないですけど、博士も視野に入れてます。
今まで三年間学ばれてきて、授業でも大学院にすすみたいと思わせる魅力的なものがあったってことなんですかね?
魅力もありましたが、都市計の分野は1つの問いに対して、必ずしも1つの答えが出るわけではない分野です。都市計画についてしっかりと学び・より専門的な研究をして提案を出していく為には、都市計画の勉強はもちろんですが、現地見学などを通じて、もっと多くの先進的な事例等に触れる必要があると強く感じたため、進学を希望しました。また、都市計の進学者が多いのは都市計の分野において、自分の学んだ事を仕事で活かすには、大学院卒レベルの知識や技能が求められる業界もあるからではないでしょうか。
僕は就職活動を行っています。
業種とかはきめられてますか?
やっぱり社工で学んだからには金融ですね!金融系しか出していないし、しっかり大学で学んだことを社会にでて活かしたいという思いがあります。“つくばの社工”では社会で本当に必要とされている知識を身につけられると思うし、確か就職率いいんだよね。
私は今は大学院を考えています。大学4年間、でもほぼ単位とり終わってるから三年間学類生として勉強してきたけど、そのまま社会に出れるのかなっていう不安もあったし、より専門的なことやりたいな、研究したいと思いました。
みなさんサークル活動や部活動はされていますか。あ、藤田さんは今年、全国大学選手権で準優勝されたラグビー部でご活躍されていますよね?どのように学業と両立されているんですか?
授業で体専(体育専門学群)って5時限までしか授業がないから、それに合わせてラグビー部は練習も5時からはじまるんだけど、僕は社工だから6限まで授業あるし、そうすると一時間遅れて練習に参加することになってそれが積み重なると他の選手と比べて大きくおいていかれちゃうんだよね。だから練習全部終わった後に自主トレをしたりとか、練習に参加してる時は本当に集中してメリハリつけるというように意識して練習してる。そうして、頑張ってレギュラー勝ち取りました!本当にいい経験させてもらったと思ってます。勉強も好きなことも見つけて頑張れるのは“つくばの社工”だね!
ありがとうございます。 では最後に、受験生にメッセージをお願いします。
私は高校の時ずっと吹奏楽をやっていて、夏休みとか皆が勉強してるなか部活やっていてスタートが遅れたんですが、筑波大学に入りたい、社工で勉強したい、と一つ決めて向かえたので、今こうして“つくばの社工”で学べています。スタートが遅れたからとかあきらめないで、頑張ってくださいね。あと、筑波研究学園都市は閉鎖的なイメージがあるっていうけど、社工は他大学の人と交流する授業もあったりとか、積極的に外に出る機会が多くて刺激的ですよ。
僕は浪人生だったので、浪人のときは福岡の予備校でずっと勉強しててもちろん勉強は大変なこともあったし、不安もあったし受験のときは緊張したけど、こうして大学でやりたい勉強しながらラグビーで日本一を目指して毎日充実した日々を送っています。筑波大、スポーツ強いから日本一を目指しながら勉強もできるみたいなのは筑波しかないんじゃないですか!
ここに入学したいと決めたら、どんな細かいことでも調べておくと入ってから後悔ないと思う。大学になんか入ってみて想像してたのと違ったというのが大学生活の満足度もその後の人生にも大きく影響してくるから。良い事例だと、僕たちの学年までは社工は4年まで体育があって自分はそれが楽しみで入ったからいいけど、いやな人にはびっくりだよね!自分の大学生活を想像しながら頑張ってください!
“つくばの社工”でどんなことができるのか、どんな可能性があるのか少し身近になった気がします。今日は本当にありがとうございました!