授業紹介

受講者の感想

マネジメント演習

橋本 歩美

マネジメント演習は、アクセンチュアと筑波大学が開設する、産学連携AI開発実習です。これまでの講義で学んできた経営工学的な知識・手法やプログラミングを用いて、実在する企業に内在する問題解決のためのサービス提案を行います。

具体的に2021年度の演習では、ウェルシア薬局株式会社から現実のPOSデータを提供していただき、同時期の気象データと合わせて、店舗の在庫管理や販売促進に役立つAIの開発を行いました。前半の講義部分では、サービス構築のためのプロセスや、それに用いる様々な分析手法を、実際に手を動かしながら学びました。後半の実践部分では、ウェルシア薬局の担当者の方にヒアリングを行い、それを踏まえてチームごとにサービス設計にあたりました。演習最終回には、優秀チームがプレゼンを行い、ウェルシア薬局の担当者の方から実際にフィードバックをいただきました。

私達のチームでは、POSデータから店舗別の売上商品項目に着目し、顧客への販売促進に役立つサービスAIを考えました。この演習は、学類生向けの一講義でありながら大規模な実データが利用可能なため、チームごとの着眼点や発想・スキルによって、様々なアプローチからの特色あるサービス提案がなされました。

私は社会経済システム主専攻ですが、この演習は先輩からの評判を聞いて興味を持って履修しました。この講義でしか体験できない、現場の課題感に即した一連のサービス提案のプロセスは、とても新鮮で面白かったです。プログラミングについては個人的な苦手意識があったものの、講師陣の方々の丁寧なご指導や受講生同士の協力を経て、今の私たちにできる最適解を導くことができました。またこの演習での経験を経て、今後の自分のキャリアにおいて、身に着けたいスキルや自分自身の課題についても、具体的に考えることができました。

この演習は、サービス提案のプロセスや分析手法に関する知識の習得から、現場のニーズを読み解き、チームでサービスを設計・プレゼンするという一連の過程を経験できる、経営工学専攻の中でも特に経営の現場を意識した演習です。皆さんにも、この演習でしか経験できない学びを、ぜひ体験してほしいと思います。

担当教員より(岡田幸彦)

経営学部や経済学部にはない、“つくばの社工”ならではの実習をこだわって創りました。戦略分析・財務分析・顧客データ解析・現地調査等にもとづいた戦略立案と中期経営計画発表を行うロールプレイングゲームを、楽しんでくさい!