霞ヶ浦は日本第2位の面積をもつ湖で、その流域面積は茨城県の約35%を占めている。また、日本百景に選定されるなど、茨城県を代表する観光資源である。1960年代以降、生活排水や工場排水による水質汚染が問題視されるようになり、汚染物質の発生源対策や湖内対策が取られているが、依然として水質汚染の問題は解決されていない。
また、霞ヶ浦では、えび類やはぜ類を中心とした漁業が盛んに行われている。しかし、近年はアメリカナマズなどの外来種の影響により、湖の生態系が崩れ、年々漁獲量は減少傾向にある。
霞ヶ浦ではスポーツも盛んに行われている。水質汚染が問題になる昭和40年頃までは、霞ヶ浦には複数の水泳場が存在しており、最近ではヨットやウインドサーフィンなどの水上スポーツを楽しむ姿が見られる。また、霞ヶ浦の周囲をコースとした「かすみがうらマラソン」は参加者が2万人を超える国内最大規模の大会で、盲人参加が可能な大会としても有名であり、今後は車いすレースの開催が検討されている。このように、ノーマライゼーションの象徴としてのスポーツイベントになっている。