1.都市計画マスタープランコンセプト
―絆―
かつては城下町として、交通の要衝として、茨城県南地域の一大拠点として誇っていた土浦市。だがここ数十年、近隣のつくば市の発展や産業構造の転換、交通システムの変化、社会経済情勢などの影響から「衰退」と表現できるほど活力を失っている。
土浦市再生。活気のある土浦市を取り戻すために私たちが提唱するコンセプトは「絆」である。現在の土浦市が抱える問題は中心市街地の衰退、若者層の定住意向の低下、県内最多の犯罪発生数などさまざまなものがある。これらの根底にあるのは、地域の人々のつながり、すなわち絆の弱体化ではないかと考える。 人と人との絆が通い合い、人々の営みが生き生きと脈打つあたたかい都市・土浦市を目指し、都市計画マスタープランを策定する。
2.目指す都市像
標語:人と人とが絆で結ばれ、豊かに暮らせる郊外都市 人口フレーム:14万人(現状維持) 計画対象期間:25年間(2010〜2035年)
3.計画策定方針
土浦市は122.99km2の面積を有し、度重なる合併により拡大した都市であるため、それぞれの地区によりまったく異なった特徴をもつ。そこで、土浦市を土浦地区、荒川沖地区、神立地区、新治地区の4つに分割し、各地区の特徴と特有の問題に応じた計画を策定することにより市全体の活力を高めていく。よって、各地区の役割を以下のように定める。
@土浦地区:市民の絆をアピールする地区
A荒川沖地区:住民の絆を高める地区
B神立地区:現在の絆を維持する地区
C新治地区:新たな絆を育む地区
以上の役割を各地区が達成することにより、土浦市全体が絆で結ばれ、目指す都市像を実現できると考える。