2−1.自動車交通
土浦市では、国道6号線や土浦駅周辺を中心に至る所で慢性的な渋滞が発生している。国道6号線などでの渋滞は道路の交通容量が不足しているためと考えられ、既に牛久土浦バイパスや国道6号線の4斜線化などの計画が立てられている。
しかし、土浦駅周辺の道路混雑はあまり改善が見られない。この道路混雑は、土浦駅周辺の通過交通量が多いことが要因であり、何らかの対策が必要であると考えられる。
※なお、混雑度の尺度は以下のとおりである。
1.0未満 :昼間12時間を通して、道路が混雑することなく、円滑に走行できる。
渋滞やそれに伴う極端な遅れはほとんどない。
1.0~1.25 :昼間12時間のうち道路が混雑する可能性のある時間が1~2時間ある。
何時間も混雑が連続するという可能性は非常に小さい。
1.25~1.75:ピーク時はもとより、ピーク時間を中心として混雑する時間帯が加速度的に
増加する可能性の高い状態。ピーク時のみから、日中の連続的混雑の過度状態。
1.75以上 :道路が飽和していない時間がほとんどなくなる。慢性的混雑状態を呈する。
2−2.鉄道
土浦市内には、JR常磐線土浦駅、荒川沖駅、神立駅があり、それぞれの駅を中心とした生活圏が形成されている。その中でも、土浦駅は中心的な役割を果たしており、駅の周辺には複数の大型商業施設が存在している。 下のグラフは、市内3駅の一日当たり乗客数の推移(過去6年間)を示したものである。グラフから、各駅の一日当たり乗客数が減少傾向にあり、TX開通後のH17年以降はその傾向がより顕著に現れていることが分かる。
なお、常磐線2013年完成予定の東北縦幹線整備によって、JR常磐線の東京駅までの延伸が計画されており、常磐線の利便性向上が期待されている。
2−3.その他(路線バス、キララちゃん、のりあいタクシー)
市内には複数の事業体(関東鉄道、JRバス関東、関鉄観光バス)による路線バスが運行しているが、それらの路線バスの乗客数はいずれも減少傾向にある。 その一方、H17年に運行がスタートした、まちづくり活性化バス「キララちゃん」は利用者を順調に伸ばしている。H18年に運行がスタートした「のりあいタクシー」も、年間述べ利用者数、会員数ともに増加傾向にある。 これらの交通システムの利用者の増加傾向や、「公共交通に関するアイディア・意見」の表から、市民の新たな交通システムへのニーズは高いものと思われる。