目次
一 .序論

1.土浦市の概要
2.計画人口

3.JICASTRADAによる分析

二.基本理念

三.基本構想

四 .計画人口

五 .基本計画
1 新市庁舎 
2 空き店舗の有効活用 
3 りんりんロードの拡充 
4 コミュニティバス 
5 シニアアーバン計画 

六.おわりに

6.環境評価

 私たちの提案した自転車道の整備によって、自動車交通量を減少させることができると考えられる土浦駅西口から西へのびる2つのリンクについて環境評価を行った。

JICA-STRADAによって2010年の将来予測を行うと、この2つのリンクで約83,000台の交通量が配分された(大型車混入率は、平成9年度の道路交通センサスの観測結果を参考に5%と仮定した。平均速度は時速10km)。

これらの自動車交通による環境負荷(NOX排出による大気汚染、騒音、CO2排出による地球温暖化)はそれぞれ下表のような貨幣換算値を示し、総額で約5.5億円にのぼると算出された。


表2.環境負荷の貨幣換算値 環境負荷 貨幣換算値 [円/年]
大気汚染 43,792,843
騒音 502,692,958
地球温暖化 7,127,713





 もし、自転車道の整備によって1%(土浦駅周辺の駐輪場の容量などから)の自動車交通を自転車に転換することができれば、貨幣換算で年間600万円の環境負荷の低減が見込まれる。

 つぎに自転車道整備の費用について、私たちの提案では、整備する道路長が約3kmでその幅が2mとすると、全体で6,000Fとなる。ヒヤリング結果から、つくば市での例を参考にすると、カラー透水舗装で1F当たり約3,400円の費用がかかり、この値をそのまま用いると、総額で約2000万円になる。

これは、割引率を考えても、環境面の便益だけで、4年で費用を上回る計算になり、優良な事業になると言える。


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