


第二章 本論








2-8 提案-つくば版プレイリーダー
・ 魅力ある公園
・ 住民が望む管理
この二つの点を達成するため、魅力ある公園について、子どもにとって既存の公園には無い楽しさを提案する手法としてプレイリーダーを導入する。また、住民が望む管理、つまり住民の満足を得るためには、住民自身が管理面に携わっていくことが必要である。この解決方法としてつくば市で行われているアダプトアパークの応用を提案する。
対象は設置数が多く、研究学園地区においてほとんどの住民にとって徒歩圏である街区公園とする。
つくば版プレイリーダー
概要 既存の公園で子ども達に公園での遊びの楽しさ等を伝える
目的 魅力ある公園にすることで、子どもまたはその保護者の公園離れを食い止める
主体 子育てに関する活動を行うサークルやNPO団体
時間帯 平日の放課後15時〜18時
都市計画実習地域施設班(2004)によると、研究学園都市内には公園などの遊び場が多くあり、環境面では充実しているが、習い事をしている子どもが多く、遊び場を有効に利用できていない現状が確認できた。
今後、遊び場を施設面からでなくソフトの面から環境を整えていく必要があることに注目をした。
魅力ある公園にするために、子どもたちに公園で遊ぶことの楽しさや自由に遊ぶことの楽しさを知ってもらうきっかけを公園に設ける。
そのために、「プレイリーダー」という人が、自由に遊べる環境の準備を行い、遊んでいる子どもの大きな事故を未然に防ぐこと等を役目とする。私達は「プレイリーダー」を公園に配置することを提案する。
● プレイリーダーが配置されている公園の事例「羽根木プレイパーク」
プレイパークは別名「冒険遊び場」と呼ばれ、ヨーロッパを中心に1950年代から徐々に増えてきた。日本では、羽根木プレイパークが1978年に日本で最初のプレイパークとして開園した。
羽根木プレイパークは、区立公園の禁止事項をある一定の条件で解除された一区画にある。多少の危険も含めて都市公園の中で自由な遊びが再現できる、という趣旨の公園である。子ども達は火を使用する遊びや木の上に秘密基地を作っての遊び等、日常の公園ではできないような遊びを行っている。そのために、大人のプレイリーダーが配置されており、遊ぶ環境を整えることや安全への配慮を行っている。
この公園の場合、常時3人のプレイリーダーが常駐している。開園当初は市の嘱託職員がその任に当たっていたが、2005年4月からNPO法人の「プレイパークせたがや」が運営に当たっている。
つくば市の公園はつくば市公園緑地課によって管理されているため、事例に挙げたプレイリーダーが配置されている公園のように、利用者が管理者の許可なく公園の形状を変えることはできない。そこで、既存の公園の環境に手を加えることなくプレイリーダーを公園に配置することで魅力ある公園になるよう考えていく。
主体は現在のつくば市の児童クラブのシステムを参考にする。
現在、つくば市では遊びの専門知識を持つ方や子どもに関する仕事をやりたい方を市が支援する民営学童保育のケアワーカーへ雇用させるシステムがある。そこで、このような人たちの新たな雇用先の1つとして、プレイリーダーを加える。

市内3校の小学生に公園を利用する時間帯をアンケートした結果、15時〜18時が多数を占めている。これは、放課後の時間帯を示している。この結果から、公園で遊ぶ子ども達が多い時間帯15時〜18時の間にプレイリーダーを配置するのが望ましいと考える。
図15:公園を利用する時間帯(小学生)
また、プレイリーダーをする人の条件であるが、万が一子どもが遊んでいて事故等起こった時のために、応急処置の仕方等を学んでいることが必要である。
つくば市の消防署で、無料で受けられる普通究明講習修了証を持っている等の安全面での条件を加える。
プレイリーダーを導入すると、公園離れを食い止めることができ、公園に自然と人が集まり、私達が考える負のスパイラルから正のスパイラルへと導くことが期待される。
図16:正のスパイラルへ


