


第二章 本論









2-7 結果の考察
現地調査及びつくば市公園緑地課へのヒアリングを行った結果、公園の「管理不足」が問題と考えられた。管理が行き届いていないという印象は、公園を使いたくないという気持ちを喚起し、利用者の減少につながる。利用者の減少は人の目が減ることとなり、その結果として犯罪不安をより大きくする。つまり、公園の犯罪不安は、管理不足な面が一因となっていると考えられる。加えて、小学生・保護者・地域住民へのアンケート調査の結果、公園利用者の減少、つまり「公園離れ」自体も大きく影響していることがわかった。
以上のことから、私達は現在の公園において以下のような負の循環が生まれていると考えた。利用者が減少し、必然的に人の目が無くなり、それにより犯罪への不安が発生する。犯罪不安は、公園を利用したくないと考える人の増加につながるという循環である。
私たちは、この負のスパイラルがつくば市の公園利用の現状が発生していると考え、これら二点の改善によって、負のスパイラルを正のスパイラルに転じることは出来ないかと考えた。
しかし、この犯罪不安を減少させる対策として、「管理の強化」を行うことは望まれていない。小学生、保護者、地域住民を対象としたアンケートの結果によると、監視カメラの設置や公園の外周に柵やフェンスを張られた公園を利用したくないと考える人は全体の5割強に上った。ただ管理を強化していくだけでは、今回テーマとした公園で「楽しく遊ぶ」ことは出来なくなってしまうのである。
そこで私達は、公園の管理のあり方として、住民自身が管理に参加することが必要と考えた。住民が主体的に参加することで、「住民が望む(満足する)管理」を実現させるということである。 さらに、「公園離れ」に歯止めをかけるためには、子どもの公園に対する興味を刺激することが必要だと考えられる。そのための「新たな魅力」作りを提案する。この二つの提案によって閑散とした現在の公園に、自然と人(地域住民と子ども)が集まり、人の目が集まることで犯罪不安が解消されるというサイクルである。犯罪不安が減れば子どもを公園で遊ばせたくないという親の意識も変化し、より多くの子どもが集まる事も期待できる。


