土浦市は茨城県南部、東京から60km圏内、水戸から40km圏内に位置し、霞ヶ浦や桜川、筑波山に囲まれる自然に恵まれた都市である。古くは土浦上の城下町として栄え、水戸街道の陸運と霞ヶ浦からの水運の交わる結節点として発展した物流のまちである。現在はつくば市、牛久市とともに業務核都市に指定され、またつくば市とともに国際会議観光都市にも指定されている。県南の中心的都市としての役割を担ってきた土浦市であるが、近年では商業機能の郊外化に伴う中心市街地の空洞化や、つくばエクスプレスの開業によるつくば市の発展などにより、徐々に都市の衰退が見られるようになっている。平成23年3月に発生した東日本大震災ではライフラインの被害によって土浦市でも多くの避難者が発生した。
土浦市の人口は2000年頃までは増加傾向であったが、その後はわずかに減少傾向にあり、2011年12月1日現在で143、475人となっている。人口構成を見てみると、2010年の段階で高齢化率(人口における老年人口の割合)は21.9%となっており、既に超高齢社会となっていたことがわかる。2005年と2010年の人口データを基にコーホート要因法を用いて将来人口を推計したところ、土浦市マスタープランの計画期間の平成35年(2023年)から2年後の2025年には市の人口は137、316人、高齢化率は28.8%となり、人口の減少と更なる高齢化が進行していくことがわかる。この結果から、その後も人口の減少と高齢化率の上昇が止まることはないと予想される。
コーホート要因法による土浦市人口推計
2005年土浦市人口ピラミッド 2040年土浦市人口ピラミッド