土浦市は城下町、宿場町としての面影を残す亀城公園やまちかど蔵などの歴史資産を有しているほか、国内第2位の面積を誇る霞ヶ浦や筑波山の眺めなどの自然資産も豊富である。 観光客数を見てみると、近年は130~150万人を推移してきているが、今年度は東日本大震災によって、4月に開催されるかすみがうらマラソンが中止になるなど影響があり、観光客数の減少が予想される。第7次土浦総合計画では平成24年度の入込観光客数の目標値として日帰り宿泊を合わせて171万人を掲げており、その目標達成に向けた施策の提示が求められている。また、図2.8-2月別入込観光客数によれば観光客数は10月に行われる土浦全国花火競技大会によるものが全体の6割となっている一方で、イベントのない月に観光客数が少ないことがわかる。観光はイベント依存型と言え、既存の観光資源を生かし、年間問わず観光客を呼込むことが課題となっている。
土浦市入込観光客数の年度別推移
土浦市は昔から霞ヶ浦や桜川の氾濫による洪水が多く起こってきた。近年は落ち着いているものの、中心地的機能を果たしている土浦駅周辺は都市化による洪水被害の拡大が懸念される、また先の震災による土浦市の被害で最も深刻だったと言えるのがライフラインへの影響である、特にガスは、市民へのヒアリングでも復旧が遅かったという声があがった。老朽化しているライフラインの整備が早急に必要である。
土浦市は県内でも2番目に犯罪発生件数が多く、特にJR土浦駅を中心とした常磐線駅周辺に集中している。これは滞在人口と犯罪を起こしやすくする都市機能の多さに関係していると思われる。駅周辺市街地の防犯対策の強化が求められる。
桜川の氾濫による市内の被害状況の履歴
東日本大震災による土浦市のライフラインへの影響
千人当たり刑法認知件数(H.21)上位10市町村