2011年度都市計画実習 社会的ジレンマ班 | |
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風評被害と社会的ジレンマ |
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一般的な風評被害の定義 ある事件・事故・環境汚染・災害が大々的に報道されることによって、本来安全とされる食品・商品・土地を人々が危険視し消費・観光をやめることによって引き起こされる経済的被害のこと。 社会的ジレンマ 個人が短期的・利己的にメリットのある行動(非協力的な行動)をすることによって、長期的・社会的にデメリットが発生することを指す。たとえば身近な問題として、教室掃除を個人が怠ることによって、教室の衛生環境が悪化し、その状態がなかなか改善されないといった問題が挙げられる。 また今回の研究では、消費者があいまいな情報の元で、よく分からないが、なんとなく恐いと思い買い控えることによって、市場が活性化せず、経済が停滞。さらには農家の失業率が上がることで社会的に不利益が発生している。よってここに社会的ジレンマの構造が成り立つと考えられる。 ![]() 社会的ジレンマの解決策 社会的ジレンマの解決策としては、心理的方略と構造的方略の2つの方法が知られている。まず構造的方略であるが、こちらは周辺の環境を変化させることによって行動変容を促す方法である。例えば、ある違反をした人に対して法律で罰金を科すといったことが挙げられる。しかしながら今回の研究においては、構造的方略の実施には多くの時間やコストがかかるとし、実習内に構造的方略を実施するのは困難であると判断した。そこで、今回は心理的方略に目を向け、道徳心等人々の心理的要因に“コトバ”を用い、働きかけることによって、人々の行動変容を促そうと考えた。 |