2011年度都市計画実習 社会的ジレンマ班
トップページはじめに風評被害と社会的ジレンマ予備調査アンケート分析・考察@リスクコミュニケーション分析・考察Aおわりに

アンケート
 予備調査より性別や性格、リスク認知や購買行動の間に何らかの因果関係があるのではないかという仮説を立てた。事前アンケートではその仮説を検証する。事後アンケートでは、事前アンケートの各項目をマッチングし、リスクコミュニケーションの成果をみる。
目的
個人の性格や購買行動、政府・メディアに対する信頼度、リスク認知(恐ろしさ・未知性)、買い控え意図、買い控え行動の間に、どのような因果関係があるかという仮説を検証し、後の最適なリスクコミュニケーションの決定に活かす。
リスクコミュニケーション後に行う事後アンケートは、その結果を事前アンケートの結果を個別にマッチングし、比較することにより、リスクコミュニケーションによる効用を分析するのに用いる。

実施日
<事前アンケート>    5月18・20日
<事後アンケート>    6月3・7・9・10日

対象
学生   …フレッシュマンセミナーや各学類必修授業で実施
大学内職員…支援室等に連絡をとり、実施

◆事前アンケート◆
<学生>

社会工学類  1年3・4クラス
化学類    1年2クラス
人文学類   1年2・3・5・6クラス
国際総合学類 1年1・2・3・4クラス
数学類    1年1・2クラス
地球学類   1年1・2クラス

計314名

<大学内職員>
1学食堂
2学食堂
3学食堂
STUDENT PLAZA
体芸粉とクリーム
体育センター
3学F棟支援室
システム情報工学等支援室
生命環境科学等支援室
人文社会科学等支援室
筑波大学清掃員

計71名

◆事後アンケート◆
<学生>
社会工学類  1年3・4クラス
化学類    1年2クラス
人文学類   1年1・2・3・4・5・6クラス
国際総合学類 1年1・2・3・4クラス
数学類    1年1・2クラス
地球学類   1年1・2クラス

計302名

<大学内職員>
1学食堂
2学食堂
3学食堂
STUDENT PLAZA
3学F棟支援室
システム情報工学等支援室
生命環境科学等支援室
人文社会科学等支援室
筑波大学清掃員

計76名

調査項目・尺度
・個人情報・・・年齢、性別、職業、所属学類、家族構成、出身地、性格、食生活を調査。
・消費者行動・・・茨城県産の農作物を買い控えする意図があるか、実際に買い控えしているかを調査。
・メディアに対する意識・・・主な情報入手手段、信頼するメディアを調査。
・リスク認知・・・放射能汚染に対する人々「恐ろしさ」と「未知性」の2因子計測。

尺度は5段階のスケールを用い
1.(まったくそう思わない)〜5.(とてもそう思う)とした。

*S.Slovicのリスク認知二因子論について
今回、消費者のリスク認知について計測する際、S.Slovicのリスク認知二因子論を採用した。それによると、人はリスクをとらえる時、恐ろしさ因子・未知性因子の2つの評価基準が働くといわれている。
@恐ろしさ因子:致死的でいったん発生したら世界規模の惨事をもたらす潜在力があり、制御困難、将来世代への悪影響が懸念され、しかも、リスクへの晒され方は不平等で、非自発的
A未知性因子:影響が後から現れ、外部から観察できず、本人にも感知できず、馴染みがなく、科学的にもよく分かっていない新しいリスク

なお、上記の二因子は対応するアンケート項目の平均値から算出した。
  ・恐ろしさ:人体影響、被害の大きさ、被害の確率、受動性、個人の対応力、恐ろしさ、将来への影響、回復の困難性
  ・未知性:正体不明、新規性、判断材料の不足、被害の知識、回避の知識