基本構想

背景

 日本全国の都市同様、土浦市においても今後人口減少に伴う人口密度の低下や、税収減によるインフラの維持更新が困難になっていくことは避けられない。また、都市は近年の社会の急速・急激な変化への対応も迫られている。私たちの土浦市都市計画マスタープランでは、こうした社会の中で、土浦をどう持続可能な“まち“にするかについて考察し、作成を行なった。

方針

①密度の向上

 ”背景”を踏まえると、人口や都市機能の密度を高めることが不可欠である。人口密度の低下は、同じレベルの公共サービスの提供やインフラの適切な管理に高いコストがかかり、財政に大きな負担を与えることとなる。そのため、本計画においては、人口密度を高める提案の検討を最優先事項として行う。また、人口だけでなく財政やサービス供給の密度の向上、すなわち財の投入における選択と集中を徹底し、予算の効率的な配分を行うことも不可欠である。予算の重点を置くべき分野や場所を慎重に選択し、それらに資金を集中させることが求められる。

②柔軟性の確保

 急速な社会の変化に柔軟に対応していくことも必要である。社会は常に変化しているため、都市もそれに追随し柔軟に変化していかなければならない。新たな需要やライフスタイル等の変化に対応するためには、都市の機能や施設を柔軟に調整し、必要に応じて再編成する必要がある。


以上をまとめると、人口や財政の課題、急速な社会の変化に対応し土浦を持続可能な“まち“にするためには、人口や都市機能、財政やサービス供給といった”まち”の密度を高め、社会の変化に応じて機能をその都度柔軟に変えていくことが必要である。



コンセプトアイコン

方針を踏まえ、本計画のコンセプトは「密度で変える、都度変わる」とする。なお、本計画のコンセプトアイコンは、4つの三角1セットを土浦と見立て、密度を高めながら柔軟に都度変化し、未来へと前進していく様子を図案化したものである。