神立地区:多文化共生エリア
▶神立地区の強化居住誘導区域施策
将来像
外国人も含め地域の関わりをより強固にし、地域コミュニティを強く持ちたい市民を神立地区に誘致する。
現状/背景
神立地区は土浦市内で最も外国人市民数が多い。また市が調査したアンケートによると、外国人市民が地域活動に参加している割合は約2割と非常に低くなっている。外国人市民と日本人市民との間での交流を持ちたいと考えている日本人市民の割合は約5.7割、外国人市民の割合は約9割であることから、交流を行いたいがその機会の場が不十分であることが分かる。また、耕作放棄地の分布図や航空写真を調べた結果、神立駅周辺には農地や耕作放棄地が点在していることが分かった。よって、多文化共生の場として共同農地が適切であると考えた。
提案:「多文化交流を行うコミュニティガーデンの設置」
神立地域に住む人が国籍や年齢、性別に関わらず利用できるコミュニティガーデンを設置し、農業を通して地域内での多文化交流を行う。コミュニティガーデンには通常の農地に加え、コミュニティスペースと、私たちが考案した“デスク型農地”を設置する。コミュニティスペースには農地でとれた収穫物をその場で加工し参加者同士で試食したり、ゆったりと会話を行ったりすることが可能である。また、“デスク型農地”とは机のような形をした簡易的な農地であり、かがむ必要がないことから子供から大人まで身体的な負担なく農作業が可能となる。


コミュニティガーデンのイメージ
▶都和南小学校の活用
現状/背景
北部地区において廃校政策の対象となる小学校は都和南小学校である。都和南小学校の周辺には半径約3㎞以内に3つの介護を専攻に持つ専門学校と大学があり、その内の一つであるつくばアジア福祉専門学校は都和南小学校から2.5㎞という近さである特性を持っている。これらの施設と都和南小学校を改修して作る介護施設との連携が可能であると判断した。
条件:「施設内に市内の介護学生向け寮を併設し、低価格で提供する」
介護付きホームに付近の介護専門学校の学生のみを受け入れる寮を設置する。その寮を低価格で提供する代わりに介護付きホームでのアルバイトやお手伝いを行ってもらうことで、介護付きホーム側の負担が軽減されることに加え、介護人材の育成に繋がるという利点が得られる。また学生側の利点としては、低価格の寮に住めることに加え、早期の内から介護にまつわる経験を得る機会の場が提供されることが挙げられる。これらの内容から、施設内に介護学生向け寮を併設することは“生活しながら学べる施設”として地域や社会に貢献すると考えた。
