コロナ禍における行動の変化はどのようにして起きているのだろうか。刻一刻と変化する社会情勢に個人属性の影響が絡みながら、人々の意識は変化する。それによって、行動が変化する。つまり、意識の変化によって行動の変化が引き起こされるのだ、と我々は考えた。
「社会情勢が緩和」=「行動も緩和」となりそうだが、実際は必ずしもそうはなっていない。意識の中には、社会情勢の緩和に対して行動を促進する要素もある(我々は、『罪悪感』がそれであると考えた)が、意識同士が複雑に絡み合うことで、行動の抑制の働きをすることもあると考えられる。
また、個人の属性が意識に影響を与えることで、行動が抑制されることもある。例えば、「特性不安」という「個人がどの程度不安を感じやすい人か」という指標は、「個人属性」の一種とも考えられるが、様々な意識に影響を与え、行動を抑制しうる。
このような、我々の考える意識と行動の関係はパス図のようにまとめられる。