サスティナビリティ班
背景
 近年、日本は不眠大国として報じられ睡眠への関心が高まっている。2014年、OECDが調査した各国の平均睡眠時間において日本は韓国に次いで2番目に短いという結果であった。眠気による仕事の作業効率の低下が3兆円以上の経済損失をもたらすという研究結果も出ているほどである。睡眠不足が積み重なると心身への悪影響も懸念されまさに睡眠不足は日本の社会問題と言っても過言ではないだろう。 このような実態のなかで、厚生労働省は指針の中で午後の短い睡眠を推奨している。このため企業や高校では短時間の仮眠を取り入れ、日中の作業効率を上げる対策をとる事例が増えてきている。筑波大学に目を向けてみても、授業中にうとうとしたり机に突っ伏して寝てしまっている人を目にすることはもはや日常的である。学生の自由度の高い大学では生活習慣の乱れが問題視される中、対策が十分に取られていないのが現状である。
目的
 上記のような背景より、私たちは筑波大学においても午後の睡眠すなわち「仮眠」を取り入れることで学生がより良い生活を送ることができるのではないかと考えた。 よって、本研究では <<筑波大生の睡眠環境を変えることによる学習効率向上・生活習慣改善>> を目的とした。具体的には、仮眠室を筑波大学に設置することを目指した。