他大学見学

東京外国語大学学生宿舎見学

a) 基本情報
東京外国語大学はスーパーグローバル大学のうちタイプB(グローバル化牽引型)に選定され、「世界から日本へ、日本から世界へ―人と知の循環を支えるネットワーク中核大学―」という構想を掲げている。2014年5月1日現在、東京外国語大学で受け入れている留学生は563人であり、学部生・大学院生4,015人のうち約14%を占める。 大学内には国際交流会館という宿舎が存在している。国際交流会館は全部で3棟あり、1,2号館は留学生や外国人研究者、3号館は日本人と留学生の双方を受け入れている。

b) 現地調査
最初に1、2号館の見学を行った。居室戸数は141室で留学生121名、外国人研究者3名、チューターが5名の入居となっている。2号館は留学生64名、外国人研究者12名、チューター6名となっている。1階に管理室があり、昼間は業者の人が管理し、夜間はチューターの人が管理している。チューターの人は当番制で管理室に在中する。
1階には交流スペースが多数存在していた。音楽室、和室、体育室、自習室が、また大きいテレビがおいてある部屋があった。これらの部屋は冷暖房が完備されている。 次に部屋の中の様子を見せてもらった。筑波の学生宿舎と異なることは、部屋の中にミニキッチンが設置されていて、また収納スペースもあって暮らしやすいという印象を受けた。夫婦室や家族室も見学した。部屋の中に入ると単身用の部屋の4倍ほどの大きい部屋が広がっていて、ベッドも大きいものが2つあり収納スペースも豊富に用意されていた。冷蔵庫やシャワーなどの設備もあり、暮らしやすいという印象を受けた。
次に3号館を見学した。現在の3号館入居者数は日本人99人、留学生117人となっており、留学生の割合は54,2%であるが、目標は留学生が64%の割合になることである。民間への委託により建設されたために。建設費や管理費を入居費用から捻出することとなったためにある一定数の住人を確保する必要が生じ、1,2号館のような交流スペースは作れなかったとのことであった。玄関から入ると正面に唯一の交流スペースがあった。テレビや私物の本、CDが置いてあり、充実している印象であった。私たちが見学に行った際には2グループが各一つのテーブルを囲んで話しをしていた。部屋は番号式で開く仕組みとなっている。部屋の中は机・ベッドだけでなく、ミニキッチンなどの設備も整っていた。
名称国際交流会館3号館
大学東京外国語大学
見学日時2015年5月29日(金)11:00〜
部屋数230室
部屋面積14㎡+バルコニー
月額宿舎料46000円
居住形式個室




国際基督教大学学生寮見学

a) 基本情報
国際基督教大学はスーパーグローバル大学のうち、タイプB(グローバル化牽引型)に選定された。留学生の受け入れについて、2014年5月現在、学部生・大学院生の総数2,841人中留学生は178人、つまり約6%が留学生である。
b) 現地調査
国際基督教大学は寮生活をリベラルアーツ教育の一環として位置づけ、1~4年生向けの学部5寮とグローバルハウス、新入生向けの欅寮、銀杏寮、樫寮の計9棟を有している。収容定員は全学生の約四分の一にあたる600名である。その中でも私たちはグローバルハウスと呼ばれるユニット式の寮を見学した。グローバルハウスは4名が1つの居住ユニットに住むこととなっている。現入居者は日本人32人、留学生32人、チューター4人の計68人となっている。
グローバルハウスに入るとまず共有スペースがあった。ソファとテーブルが置いてあった。ここでは学生主体の寮の運営などについての会議(寮会)やパーティなどが開かれるらしい。実際に部屋の中を見学すると、リビングを囲んで4つの部屋があった。部屋にはベッド・収納スペースが整っていた。リビングやシャワー・キッチンは4人で1つのものを使う。基本的に、日本人2人、留学生2人で1つのユニットが構成されている。ラウンジや浴場も含め、すべてが交流の場として使われている印象であった。 寮は学生が自発的にルールを決め、規則を自分たちで守って運営されている。それぞれの寮には寮長や副寮長がおり、ある一定期間に一度、寮会が開かれている学生寮には管理している管理人のご夫婦がいらっしゃった。また、国際基督教大学では寮対抗のスポーツ大会なども開かれ、親睦を深めるきっかけとなるようだ。



名称グローバルハウス
大学国際基督教大学
見学日時2015年5月29日(金)14:30〜
部屋数4人×16ユニット
4個室(チューター用)
現入居者日本人32人 留学生32人
チューター4人 計68人
月額宿舎料47400円(初年度宿舎料569,000円)
居住形式ルームシェア
国際基督教大学は寮生活をリベラルアーツ教育の一環として位置づけ、1~4年生向けの学部5寮とグローバルハウス、新入生向けの欅寮、銀杏寮、樫寮の計9棟を有している。収容定員は全学生の約1/4に当たる600名。ソファや洗濯機、キッチンなどを共用するかたちを採用している。その他、一階のラウンジや浴場をも含めた寮全体が交流の場となっている。寮の運営は学生によって自発的に開かれる集会で議論、決定され、ルール改善が必要な場合は大学側と交渉するという。

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現地見学・ヒアリング
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