文献調査

グローバル30

グローバル30とは、文部科学省事業「国際化拠点整備事業(大学国際化のためのネットワーク形成推進事業)」を指す。グローバル30に採択された13大学においては、海外の学生が我が国に留学しやすい環境を提供することを目指してさまざまな取り組みを行っている。 筑波大学でのグローバル30の取組は、留学生数及び海外派遣日本人学生の飛躍的な増加及び、学生と教職員が世界の一員であることを日常的に実感する環境が具現化できる「国際性の日常化」を目指している。留学生受け入れの新しい支援体制の一つに、学内の国際化推進体制整備がある。また、グローバルレベルの教育の質の保証を達成するために、外国人教員の参画のもとにカリキュラム、履修基準、成績評価、授業評価法などを制度化した。さらに筑波大学独自の奨学金制度「つくばスカラシップ」を拡大し、海外派遣日本人学生・受け入れ留学生への支給を開始した。また、G30プログラムに入学した優秀な留学生には、入学金および授業料の免除を制度化した。
このように、留学生受け入れのための新しい支援体制を豊富に整備したことによって筑波大学では受け入れ外国人留学生数や、海外派遣日本人学生数増加という実績を上げることができた。

スーパーグローバル大学

スーパーグローバル大学とは、文部科学省が徹底した国際化を進め、世界レベルの教育研究を行う大学を重点支援するために創設した事業である。海外から優秀な教員を獲得し世界大学ランキング100以内を目指す「トップ型」に東京大学や京都大学など13校、大学教育の国際化のモデルを示す「グローバル化牽引型」に24校を選定した。筑波大学は2014年に「スーパーグローバル大学(トップ型)」として選ばれた。筑波大学は日本の大学の留学生受け入れ数の多い大学TOP100では第7位となっており、2009年に全体学生数の約8%であった留学生を2020年には25%まで引き上げる目標を定めている。(最新の2014年の調査では1889人。)つまり4人に1人は留学生を受け入れるということである。周りに留学生が今よりも更に増えるという未来がすぐそこまでやってきている。

筑波大学の現状と将来像

筑波大学には2013年4月1日現在で学群生・大学院生16,422人が在籍しており、そのうち1,744人、つまり約11%が留学生である。学生宿舎には、2015年5月1日現在で2,984人が入居している。そのうち日本人学生は1,732人、留学生は1,252人である。2年生以上で宿舎に入居しているのは、日本人学生が547人、留学生が1,232人となっており、入居している留学生の98%以上が2年次以降であった。現在の空き部屋での欠員数は1人用居室で734人、2人用居室で57人、世帯用居室で92世帯であるが、秋学期に留学生を650人受け入れる予定だという。 宿舎への振り分け方法は、日本人・留学生関係なく正規生ならばどこにでも振り分けが可能であり、短期留学生のみ留学生用の宿舎に振り分けられている。1年生の正規生は未改修棟に入居することが多い。2年生以降の正規生について、コミュニティーリーダーの日本人学生は改修棟、それ以外は留学生も日本人も特別な事情がない限り未改修棟に入居している。学生が入居する一般的な単身用の学生宿舎の寄宿寮は1か月6,700円であるが、改修棟における料金は1か月8,000~9,800円である。多くの宿舎は昭和50年前後に建設され老朽化が進んだため徐々に改修が進んでいる。  筑波大学の宿舎には様々なタイプがあり、棟内の形や内部の設備などによって違いがある。そこで私たちは学生生活課から提供していただいた宿舎の平面図を使って宿舎を11タイプに分類した。分類は、棟や棟内部の形(階段室型、中廊下型など)、居室の対象(単身用、2人用、世帯用など)、共有スペースの有無または種類、1フロアの部屋数に着目して行った。以下が分類した11のタイプの基本的な情報と代表的な図面である。

グローバルレジデンス整備事業


名称インターナショナルハウス
大学筑波大学
場所平砂エリア内テニスコート前
棟数レジデンスA,B計2棟
収容人数5人×100ユニット計500人
部屋面積1個室9㎡
1ユニット90㎡
月額宿舎料未定
居住形式ルームシェア
運用開始予定レジデンスA2017年度
レジデンスB2018年度
グローバルレジデンス整備事業の一環として交流施設コミュニティプラザと並行して建てられる予定。その他一の矢学生宿舎6・8号棟, 31~35号棟, 38号棟をショートステイハウスとして改修する。

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