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  •     第一章:序論
        第二章:プレ調査
        第三章:ヒアリング調査
        第四章:定点観測調査
        第五章:3学駐輪場全数調査
        第六章:駐輪場整理作業
        第七章:タグ無し自転車撤去
        第八章:アンケート
        第九章:提案
        第十章:総括
        参考文献
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  • アンケート調査

    調査を行う中で,我々は3学の駐輪場で多くの放置自転車の存在を発見した.これには故障等により明らかに放置されている自転車も存在したが,比較的綺麗な自転車・ICタグがあることから新しく放置されたと考えられる自転車も多かった.
     私達はこの問題に対して「デポジット制度」を用いることにより解決しようと考えた.これは自転車使用に際して大学へ一定額を納入し,使用しなくなった際に自転車を返却することによってその金額を返還してもらうものである.この制度の詳細に関しては提案を参照して頂きたい.
     ここで重要なのは,利用者が利用しやすい金額と,利用者が返しに行こうと考える金額についてを考慮した上での金額設定である.そこで,デポジット制度における適切な金額のアンケートを行った. 



    返ってくるデポジットの金額がいくら以上であれば提供しようと思うかという質問をし、またなぜその金額にしようと思ったのかということも自由記述で回答してもらった。
    <結果>













    結果は以上のようになった.ここからデポジット制度の金額を分析するが,その前提として以下の前提について纏める.
    ①譲らない
    譲らないを回答した13は,デポジット制度に関わりを持たないことから金額設定には含めない.

    ②0円
    0円でも返却する場合,また0円ならば制度を利用しないという回答であると考えるのが妥当である.これは自由記述からも読み取れる.そこで0円を回答した20はデポジット制度の必要性がないことから金額設定には含めない.


    ③30000円,40000円
    0円を考慮しない場合,平均4016,9,標準偏差6350.377となる.この信頼区間は23068以上の場合1%で棄却される.このことから30000円・40000円は外れ値として処理することとする.

    上記を考慮して,以下の結果を得ることが出来る.

    平均値 4016,9円
    中央値 1000円
    最頻値 1000円
    最大値 10000円
    最小値 1000円
    以上の結果より,デポジット制度を導入することにより,利用者のうち最低でも1000円で導入すれば55%,0円の回答を除いても約4割の減少が数値として実証された.昨年の自転車撤去台数が1400台であったことから考えて,この値は大いに役立つ値ではないだろうか.