ヒアリング調査
ペデストリアンデッキや駐輪場の混雑問題に長年取り組んでいる筑波大学の各部署に、現在行われている対策やその効果、今後行われる予定の対策について問うことで、現状把握および混雑緩和の糸口を見つけようと考え、ヒアリング調査を2回行った。

<結果>
・自転車問題に関しては全学代表者連絡会議がワーキンググループを作り、学生と大学の職員が共同で問題解決しようとはしている。。
・ICycle専任の人員を置いているものの、読み取り専用機械を使った摘発は現在行っていない。3種類のステッカー(違法駐輪の注意勧告・ICタグを貼っていない自転車への登録勧告・ICタグがボロボロになっている場合に、無料で配布しているという旨の広告)を貼ることで指導している。
・昨年の10月からICycle制度を導入し、試行期間の半年が過ぎたため、今年のGW後からは本格的な取り締まりを行う予定。その人員として学生バイトを雇うことも考えている。(2014年4月25日時点)
・学生生活課として駐輪場を増やす決定権は無い。各エリアの支援室に任せており、白いラインで囲まれている駐輪場は、各支援室の職員が駐輪スペースとして利用できそうな場所にテープを貼って増設を行っている。屋根付きの駐輪場の整備は費用がかかるため難しい。
・学内の自転車撤去は年1回行っている。

<結果>
・撤去については11月。処分は業者によって年明けに行われている。
・広報誌のSTUDENT、学内での掲示、大学のホームページ(在学生に向けて)の3つの媒体によって自転車撤去の告知が行われている。放置自転車への通告票は、夏休みに入る直前に各自転車に張られるようになっている。張った後、約3週間放置してもなお残っているものについては、1つの場所に集積して、また通告表を張る。さらに10日放置して残っているものは、処分という形になる。よって、告知期間は6~10月と、長い期間に渡り行われていることとなる。
・撤去台数は近年増加傾向にある。処分台数については、2009年においては1000台ちょっとだったが、2012年、13年においては1400台以上まで増加した。
・総務課が主に行う業務は、自転車の処分に関する事柄で、各エリアにおける自転車の撤去や、自転車の集積については、学生生活課や支援室をはじめとした、20以上の組織の人が夏の暑い中に総出で行っている。
・自転車回収・撤去の作業を、年数回行うことは、現時点では困難である。その原因としては、人手不足、自転車撤去が各部署の主業務ではないため手が回らない、コスト的な要因等があげられる。人手不足を補うために、学生団体による撤去作業を行うことは、通知・撤去の作業が、春Cのテスト期間の時期に行われている(自転車台数や、場所の動きが安定的な、夏休み直前に通知・撤去を行うのが効率的であるため。)ため、難しい。

<結果>
駐輪場整理に関して
・学生のみで駐輪場を整理して大丈夫(許可は必要)。
・支援室としては、学生自身が駐輪場整理してくれることは非常にありがたい。可能なら毎日やっていただきたい。
・駐輪整理していく際に、3学のペデストリアンデッキ上の駐輪場に停めきれなくなった場合には、理科系A棟とB棟の軒下に停める。
・理科系A棟とB棟下の軒下は緊急車両用のスペースとなっているが、現状で緊急車両はそこに入ってないため、そこを正式駐輪場にしようかと考えてはいる。
・利用しやすい場所に新しい駐輪場を作った場合、その駐輪場が溢れてしまう危険性がある。新しい駐輪場が新しい公害を生んでしまうことを考えると、簡単に増設はしたくない。
・第3エリアの学生だけの駐輪マナーが向上したとしても、総合等で他のエリアから来る学生が不適切駐輪することも考えられる。全学的に駐輪に対する意識を統一する必要がある。