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2.まちあるき
市内の現状を確認するために、実際に以下のつくば市内の地域に行った。
・北条・神郡(店蔵が残る古い町並み)
・葛城(高層マンションが建つ郊外部)
・今鹿島(芝畑の広がる西部地区)
・金田(新旧混じった住宅地)
・吉瀬(古民家の残る田園部)
これらの地区を回ることで様々な姿をした町並みを見ることができた。以下に詳細を記す。
- 北条・神郡
- 筑波山の麓近くの旧市街地である地域で、北条商店街がある。商店街には今でも店蔵と呼ばれる古い耐火性のある蔵が残っていた。神郡には古民家が今でも多く残っており、古民家再生の取り組みも行われていた。北条商店街からは神郡を通って筑波山神社の旧参道であるつくば道が伸びている。元々、この道は階段だったものを車も通れるようにしたものであるため、現在はとても急でせまい坂道となっている。古くからの建物も多々見られ、土蔵造りの建築物も数多く残っている。(写真1&2参照)
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写真1:北条の店蔵 |
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写真2:つくば道の石碑 |
- 萱丸・島名・葛城
- つくばエクスプレスの開通により開発が進められている地区。萱丸はみどりの駅、島名は万博記念公園駅、島名は研究学園駅がある。(写真3)
- これらの地域の駅前では再開発が進み、マンションなどの高層建築物も見られる。 しかし、島名などでは大通りを越えると昔からの集落が広がっているなど、農村部と開発が進められている区域が混在する地域となっている。
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写真3:葛城の研究学園駅前 |
- 金田
- 古民家がたくさん見られ、たいていの家では日当たりを考慮して庭と玄関が南側に取られている。また、古民家や蔵を改装したレストランなどもあった。一方で、市街化調整区域となっており、宅地開発も盛んで市営住宅や、新しいアパートなども建っている。(写真4)
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写真4:金田の古民家再生レストラン |
- 今鹿島
- 芝畑が広がる農村エリアである。小貝川が通っており私たちが行った時期には川沿いに菜の花が見られ、とてもきれいだった。この地域には、昔からの農業用地が今も残っており、のどかな風景となっている。(写真5)
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写真5:今鹿島の小貝川周辺 |
- 吉瀬
- ここも、古くからの集落である。しかし、古民家再生プロジェクトも行っている。キャンプ場などもあり、田舎ならではの魅力を活かした町興しを行っていた。(写真6)
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写真6:吉瀬のトレーラーハウス |
- まとめ
- まち歩きより、つくば市の街並みは昔ながらの風景もあれば開発が進んでいるところもあり、新旧入り混じっているということが分かった。また地域資源を上手く残しているところもあることが分かった。
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