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持続する農業

背景

現在の土浦市では農業人口の減少が起きています。農家の平均年齢は65歳で高齢化が進んでいるだけでなく、若年層の新規参入が少ないため、今後は更なる農業人口の減少や後継者不足が深刻になっていくことが予想されます。農業振興が特徴的な新治地区は土浦市の人・農地プランにおいて新たな担い手の育成及び確保が急務とされています。現状のままだとこのポテンシャルを発揮しきれずに新治地区の農業が衰退していくことが考えられます。また、土浦市には空き家が多く存在しています。それらは管理が行き届いていないものが多く、災害時の建物倒壊の危険や街の景観を悪化させる要因となっています。

提案

新規就農者の獲得と空き家の減少を目的とし、現在の土浦市で行われている農地バンクと空き家バンクのプラットフォームを統一して農業を始める人のための移住を促進するシステムを提案します。

農地バンク

現在、土浦市のホームページに掲載されているもので貸付希望農地があります。新治地区にあるこれらの土地を登録した新農地バンクを形成します。その上で、マップ上に示して位置をわかりやすくして、その他土壌の状態や価格の情報を追加し、農地を借りる際に知っておきたい情報をまとめます。このシステムによって、土浦市のホームページを見ただけで農地の情報を全て把握し、借りるか否かの判断ができるようになります。

空家バンク

空家バンクは既存のプラットフォームを活用しますが、現在の空き家バンクに登録されている新治地区の空き家は一つもないので土浦市から空き家所有者に直接交渉することによって登録件数を増やします。

農地バンク×空家バンク

これら二つのシステムを統合することにより、農業開始と移住の準備を同時に進められる制度の整備や情報提供を行います。また、農地、空き家それぞれ同時に応募した人に補助金を出すことにより、土浦市を移住先に選ぶ動機づけを行います。個別に登録された空き家と農地はホームページのリンクから閲覧できる地図に表示することにより、利用者にわかりやすく情報を提供します。

効果

従来の農地バンクや土浦市が行っている空家バンクは実質的に機能していない状態なので、それらの機能を向上させ、土浦市の課題である農業人口の減少、空き家の増加に対応した政策になることが考えられます。また、それら二つの制度を組み合わせることによって農業を本格的に始めることを決意した人にとって、農地の近くの住居を容易に取得することが可能となり、新規就農者の移住につなげることが期待できます。新規就農者の獲得ができれば担い手の育成及び確保が達成され、新治地区の農業は持続可能となります。