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カーシェア推進事業

背景

このマスタープランの基本構想である活力向上のサイクルを回すために市民サービスを向上させるアプローチが必要となります。また、南部地区の地区別構想である「ゆとりある居住地」を実現するための施策も必要となり、この二つからカーシェア推進事業を提案します。現在の土浦市は車社会となっていて、公共交通や自転車、徒歩のみで生活するのは厳しい状況です。しかし、環境面で考えると車の総量が増えることはCO2の排出量を増加させることに繋がります。また、車の所有者の視点で考えると車の購入費用や維持費は経済負担になってしまうと言えます。そこで、この事業によって車社会を許容しつつも車を所有しなくても土浦市に住める環境を構築し、現在土浦市に住んでいて車を所有していない人や新たに土浦市に移住してくる車を所有していない人の住環境の向上を目指します。

提案

南部地区の車を所有していない人をターゲットとし、地域内の公民館やコミュニティセンターにポートを設置します。設置する位置はカバー範囲と人口分布、バスの利便性を加味して、バス停利用圏内にもポートを設置します。全部で9箇所あり、その具体的な位置は下図の通りです。また、市民の会費を無料にして利用料金を一時間当たり 600 円として一般的なカーシェア事業よりも安くして利用を促進します。

事業スキームは以下の図の通りで、運営主体はNPO法人です。土浦市は車両購入費の補助とカーシェアシステムの構築費用の補助を資金援助として行います。また、駐車場の斡旋を行ってそれをNPO法人に無償で提供します。駐車場は土浦市が所有している公民館やコミュニティセンターに設置するため取得費用はかかりません。基本的な業務は全てNPO法人に委託します。

費用

この事業にかかる費用は以下の通りです。

効果

カーシェア導入により、以下の効果が期待されます。

入会人数 : 490人

総車両削減台数:1,300台

総走行削減距離:1,625km

CO2削減量:2,762.5t

加えて、土浦イオンまでの平均所要時間は約108分、市役所までの平均所要時間は約46分減少することになります。

このカーシェア推進事業は市民サービスの向上につながり、南部地区で車を所有しなくても生活できることが見込めます。よって、現在土浦市に住んでいて車を所有していない人や新たに土浦市に移住してくる車を所有していない人の住環境の向上が期待できます。