大和町地区計画
背景
土浦駅西側について、駅前は開発が進んでいる一方、駅から離れた大和町では建築物の老朽化や、多くのテナントビルの空き店舗、未利用地が目立っています。
そこで、TX土浦駅が図の位置にできたと仮定し、本計画では、大和町に新たな商業・オフィスビル、駅間の移動経路を整備し、駅前に都市機能を集約させ、駅間を周辺街区と繋げることで魅力ある駅前空間の創出を目指します。
TX延伸について
茨城県は、令和5年6月23日に延伸は土浦方面、常磐線との接続駅は土浦駅とする方針を決定しました。また、土浦市では、「第9次土浦市総合計画」においてTXの延伸を目指すことを、優先的・重点的に取り組むべき政策であると明言している。しかし、現在のところ、詳細なルートは検討されておらず、途中駅などの情報はない。そこで、我々の班では、ハザードマップ上の浸水リスクを考慮した経路を考えました。TX延伸ルート関しては、図のような経路を想定し、地上高の高い土浦ニューウェイ上を走ることを考え、TX土浦駅が現在のモール505上にできたことを想定しています。
概要
駅前広場は、イベントとしての利用が期待され、駅間をつなぐ空間に関しては、ペデストリアンデッキを歩行者空間確保のためpatioビル解体等し、図のようなルートで建設し駅前の既存のデッキとつなげることで、市役所・土浦駅とつなげます。これにより駅間の回遊性を高めることができ、駅間移動は徒歩3分(200m)で移動が可能です。
費用便益
事業スキームについては、既存ビルの解体・改修や現行の支援制度を拡充したテナント誘致を考えており、費用は、自然公園等整備工事予算単価・建築物着工統計(R5)より延床面積を推定し、相場より算出した結果、約49.6億円、便益は、市街地再開発事業の費用便益分析マニュアル(案)より類似事例を参考に社会的割引率4%、地価上昇率を3.5%/年として算出した結果、73億円という結果となりました。費用便益比は40年で1.47という算定結果が得られました。