
背景

2011年には、コミュニティバス「新治バス」の試験運用を行ったが、この時は利用低迷により2年半で廃止となりました。新治地区全域をカバーする長い距離を走るため便数が少なく、待ち時間も長いという弱点がありました。また2021年には、つちうらMaaSの実証実験として、新治地区でのコミュニティバス運行実験が行われました。ビッグデータの活用により、移動受容が多い区域を選び、なるべく小回りに走ることで、より細かい需要も拾えるようになりました。今後、バスだけでなく、電動キックボードや自動運転ロボットなどの小型モビリティとの組み合わせることで効率化を図ったサービスが期待されています。
概要
新治公民館、JAを中心とするエリアを「小さな拠点」として整備します。「小さな拠点」とは小学校区など、複数の集落が集まる地域において、商店、診療所などの生活サービスや地域活動を、 歩いて動ける範囲でつなぎ、各集落とコミュニティバスなどで結ぶことで、人々が集い、交流する機会が広がっていく、新しい集落地域の再生を目指す取組みです。そこで、対象地に交通結節点としての機能の付加と施設の充実を図ります。<交通結節点としての整備>
運行は週5日間とし、9時から17時とします。電話とネットどちらでも予約可能とし、1時間前まで予約可能です。利用者は新治地域内の希望する地点から新治BASEもしくは新治BASEから希望の地点への移動が可能です。場合によっては新治地域内で自由に移動することも可能です。利用料金は片道200円とします。関東鉄道のバス(土浦駅―高岡、筑波山口線)の路線を一部変更し、新治BASEを通るような路線を設定します。現在の新治公民館駐車場にデマンド交通と路線バスの発着点を整備します。関東鉄道は1便あたり約5分、約1,6kmの負担が増えるが、それ以上の効果が期待できます。

<施設配置>
既存の公民館、JAに加えて、スーパーやレストラン、休憩所などを新設します。大型車両専用駐車場を整備し、観光バスの誘致やトラックドライバーの休憩所としての利用を促進します。また、広場の整備も行い、イベントを開催するなど活気のあるまちづくりに努めます。隣のアトレのはたけと連携し、さつまいも掘りやフルーツ狩りなどの積極的な体験農業を行い、このエリアの魅力を発信します。
<運営・費用>
事業方式は独立採算型PFI方式を採用します。事業契約の締結後、民間事業者は基本計画の作成、全施設の設計、独立採算施設の建設、維持管理・運営を独立採算で実施します。それ以外の施設の建設については、市が別途発注します。維持管理・運営については民間事業者が一体的に実施します。また、事業者の費用便益についても以下のように計算でき、20年間で1.43です。
