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「住みたい、住み続けたい街」

 土浦市の課題について考える中で、我々の班では人口や税収の減少により土浦市の財政が悪化し、さらに人口や税収が悪化していくという悪循環に陥っていることが最も大きな問題であると考えました。
 そこで、まずは今住んでいる市民の方々が「住み続けたい」と思うように、さらには市外の方が「住みたい」と思うようなしかけを作ることができないか、ということを検討しました。

基本構想Concept

基本構想

<地域特性を活かした人材の育成>

土浦市の行政や企業、農家、学校が連携し、学生に向けて地域に根差した授業や就職支援を行います。また、高齢者支援のための人材の育成を行い、支援の担い手不足の解決に努めます。

<連携による課題解決力の強化>

市民と行政が課題を共有できる「ツチマチ」の導入や、高校生に対する協働型授業を実施することで、行政、企業、学生などの様々な立場から土浦市のまちづくりについて考える機会を創出します。

<交流創出によるつながりの強化>

地域の生活や交通の拠点となる施設の整備により地域住民同士の交流を増やします。また、まちづくり会社の創設により様々な関係主体の連携を円滑にし、中心市街地の活性化を図ります。

<ストック活用による地域振興>

廃校や市営住宅などの既存ストックをリノベーションして活用することで、定住の促進や雇用の創出など、地域振興を促します。

地区別構想Concept

<土浦駅周辺地区>

 土浦市の人口の4割ほどを抱える市の中心部であり、JR土浦駅を中心として市街地の核としての性質を持っています。また、周辺に霞ヶ浦やその他市内の観光資源があり、観光資源の拠点としての性質も持っています。また、西部には、集落地、田畑が広がっています。しかし、郊外型ショッピングモールの発展や近隣都市の影響により、中心市街地の空き店舗や空き家の増加が課題となっています。今後は、商業の活性化や若者のにぎわい創出が求められています。

<荒川沖周辺地区>

 東は阿見町、西はつくば市、南は牛久市と隣接しており、家族世帯が多く住む住宅地が広がっています。国道6号牛久土浦バイパスの整備が進められているほか、桜土浦ICや牛久ICに近接し、幹線道路が多く交差するため、交通の利便性が高い地域です。一方で、幅広い年齢層、属性の人々が住んでいるため、生じる課題の内容も多岐にわたります。そのため、本マスタープランではそれらの課題を解決するための環境の実現を目指します。

<神立・都和地区>

 かすみがうら市と隣接しており、神立駅を中心に市街地が広がっています。また神立工業団地を中心に工業が盛んな地域であるため、単身世帯や外国人がほかの地域と比べて多いことが特徴です。また、地域西側には土浦北ICがあり、工業用地整備のポテンシャルを持っています。

<おおつ野地区>

 昔から続く沖宿や上大津の街村集落と近年開発が進行したおおつ野の新興住宅地が立地しています。新興住宅地であるおおつ野には土浦協同病院が2016年に移転したほか、その北側の街区は広範囲が準工業地域に指定されており、さらなる開発が期待されます。

<新治地区>

 新治地区は2006年に新治村を合併して新たに土浦市になった地区です。豊かな自然環境が広がる地域であり、田畑が広がり農業が盛んに行われています。人口の転出により、高齢化、過疎化の進行が課題となっているほか、路線バスが1路線しかないなど、公共交通空白地が広がっていることも課題となっています。