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福祉施設めぐハウス

1.背景

北部地区にある土浦協同病院の小児科には多くの患者が受診しているにもかかわらず、患者家族が滞在できる宿泊施設が周辺にないことが課題であることが明らかになりました。また、老人福祉センター湖畔荘は、毎日約100人が利用する施設であり、43年の歳月を経て老朽化が進んでいることも明らかになりました。施設へのヒアリング調査では、「免許を返納した高齢者が施設に来られなくなり、悲しんでいる。」という職員の声があり、またアクセスの悪さも課題であることが分かりました。更に、2028年には上大津東小学校と菅谷小学校が統合され、敷地内に公民館機能も設置される計画が進んでおり、拠点集約化の潮流があることから、小児患者家族のための宿泊部屋と湖畔荘が入る施設を整備し、「安心」がめぐる医療と福祉の街を目指すこととしました。

2.概要

提案する施設は、「福祉施設めぐはうす」と称し、統合小学校が建設される上大津東小学校の隣地に位置し、協同病院小児科・小児外科の患者とその家族のための宿泊機能と湖畔荘の機能を備えた新たな施設を整備します。施設への交通利便性は良好であり、土浦Maasバスには協同病院から1駅の「上大津東小学校前」という停留所があり、施設への交通利便性も良好です。 施設の運営は社会福祉法人が行い、地上5階建て、延床面積は2782.26㎡とします。

宿泊施設

当施設は2階から5階に全27部屋を構えており、土浦協同病院小児科・小児外科に入院・通院する患者とその家族が利用対象となっています。1人1日2,500円(患者自身は無料)という低価格に設定し、病気と闘う子どもとその家族を支援することを目的としています。

湖畔荘

当施設は建物1階に、従来通り健康器具・治療機器・集会室・浴場等の湖畔荘の機能を備えています。

3.費用・収益

初期費用と年間運営費用は以下のように試算されています。なお、建設費用・設備費用には社会福祉施設設備補助金を利用することで、1/4の費用負担となります。

施設の年間収益は以下のように試算されており、回収期間は約10年半となっています。

4.効果

福祉施設「めぐはうす」が提供する場は、土浦協同病院に入院・通院する小児患者とその家族、湖畔荘を利用する主に市内の高齢者が、安心して過ごしたり、多様な人々と交流したりできる場を提供します。この施設が地域における「医療と福祉に強い街」という新たな価値を創出することが期待されます。