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全体構想

土浦市は将来的な人口減少が予想され、それによる財政悪化、活力の低下など様々な問題が起こることが懸念されています。そしてこれらの問題はそれぞれ関連し合い、負の連鎖が起きるものであると考えます。人口減少の中でも特に問題視される若年層の転出は、高齢者を支える生産年齢層の負担の増加や財政の圧迫へと繋がり、さらには住民向けの公共サービスや街全体の活力の低下させるものとなります。
その結果、土浦市の魅力は低下し、さらなる転出の増加につながるという負の連鎖が起こりかねません。

そこで私たちは、めぐる街、土浦。を提案します。
これは負の連鎖の原因となる若年層の転出超過公共サービス・活力の低下の2つに対して解決を図る構想です。
この2つに対して解決を図ることで、若年層の転出が抑制され、高齢者を支える生産年齢層が増加、財政回復します。さらには住民向けの公共サービスや街全体の活力が向上することで土浦市の魅力が向上し、さらなる転出の抑制につながると考えます。このようにして、まちに良い循環をめぐらせることを目指します。

部門別構想

”未来”の土浦に「めぐる」

若年層の転出超過の問題に対して、将来転出するかもしれない「転出予備軍」に対するアプローチと、土浦市への新たな関わり方の創出を図る提案を行います。
このことで”未来”の土浦に世代を受け継いでいくこと、世代をめぐらせることを目指します。

”今”の土浦に「めぐる」

公共サービス・活力の低下の問題に対して、土浦の公共サービスと活力の向上、具体的には住環境・福祉サービス・街の賑わいの増進を図る提案を行います。
このことで”今”の土浦に必要なものを行き届かせること、サービス・活力をめぐらせることを目指します。

地区別構想

土浦市を図のような地区に区分し、各地区における構想を述べます。

新治地区

筑波山麓をはじめとした自然や豊かな農産物を生み出す田園環境が特徴です。また周辺には市街地が形成されていることや土浦北ICの立地、朝日トンネルの開通など、周囲からのアクセスが良いことから、”ほどよい田舎”が形成されているといえます。
これらのことからほどよい田舎を活かしたまちづくりをすることで、人々が訪れたくなる街を目指します。

南部地区

広い範囲に住宅地が広がっており、市街化区域における住宅の割合は42%と中央地区より高いです。また都心への近接性や、霞ケ浦総合公園や乙戸沼公園等の自然空間も立地していることから、良好な住環境の形成が求められています。
そこで地区内に点在している空き地を活用した公園整備を行い、住みたくなる街を目指します。

北部地区

おおつ野周辺には地域中核病院として茨城県全体の医療を支える土浦協同病院が立地しています。しかし街全体として医療現場を支えるための福祉機能が整っていません。
土浦協同病院の立地による医療機能のポテンシャルを活かし、医療と福祉の街を目指します。

中央地区

土浦駅を含む中心市街地が形成されており、東端は霞ヶ浦に面し、西端はつくば市との市境となっています。交通・経済・商業などの拠点となっている地区でありますが、近年の大型ショッピングセンターの誕生や周縁部の宅地開発などの郊外化の影響を受け、居住者の減少や中心市街地の空洞化、それに伴う治安の悪化といった課題を抱えています。
この課題を解決するために、賑わいのある街を目指します。