テーマ

1.課題・現状
・農業的土地利用が多い一方で地区内には耕作放棄地が多い。
・現在、日常の買い物をする場所が地区内に少ない状況にある。
・鉄道駅から遠いことや路線バスが1路線しか地区内を走っていないこともあり、公共交通が不便である。
・2014年度時点で人口に占める高齢者の割合が市全体と比較して高くなっている。
などがあげられる

2.目標・方針
①市民が農業に触れる機会の創出
→耕作放棄地を有効活用
農業体験を通じ地元愛着の増進
②地域住民の生活利便性の向上・商業と農業との連携をはかる
→6次産業化の推進
地区内で生活が完結するようにさんふれ新治店付近を拠点化
地産地消につながる
農業の魅力向上とそれによる新規就農者の確保
日常の移動距離が短くなり、交通弱者支援の容易化、環境負荷軽減
3.主たる提案
①耕作放棄地活用プロジェクト
<提案概要>
・地区内に多く存在する耕作放棄地を活用するための取り組みを行う。
・現在、耕作放棄地や農業に関する取り組みとして、茨城県農林振興公社による「農地バンク」、
土浦市や土浦市農業公社による「市民農園」、土浦農業協同組合による「ヨリアイ農場」が土浦市内にて行われている。
現在それぞれ独立して別の団体が運営している各事業を、土浦市などがすべてを一括して運用できるようにする。
<活用の流れ>
・耕作放棄地の土地所有者は土浦市に放棄地の管理を委託する
・土浦市は管理を受託した農地を営農できる状態に改良したうえで農地バンクに登録
・買い手や借り手が見つかるまでの間はヨリアイ農場や市民農園の場として活用
・農地バンクで買い手や借り手が見つかった場合、土地所有者との仲介役を担う

<期待される効果>
耕作放棄地に関係する各種事業を一体運用することにより、従来より効率的な耕作放棄地の活用が見込まれる。
②新治地区拠点整備プロジェクト
<提案概要>
既存の各種施設が集積している新治支所周辺を生活における拠点として整備する。
既存施設を有効活用できるため、新規整備費の縮減とともに既存施設の利用率向上にもつながる。
また、Project-1の拠点としての活用も期待される。
・直売機能の強化:さんふれ新治店の拡充
―農作物加工施設を併設し、農作物だけでなく加工品の販売をしやすくする
―加工品を販売する場を提供することにより、B級品の販売や付加価値の添加が可能
・耕作放棄地解消プロジェクトの拠点化
―農地バンクやヨリアイ農場の運営事務局、受付
・新治公民館との一体活用
―公民館の調理実習室や和室を体験場、コミュニティスペースとして連携して活用
・地域住民の生活の拠点化
―日常の買い物を済ませられるような店舗整備
―交通結節機能を強化しグループタクシーや路線バスの活用を促す
バス、デマンド交通、自家用車、自転車、徒歩、…

<期待される効果>
・地区内で日常生活が完結できるようになることで、 日常生活における移動距離の短縮や相乗り可能性の上昇などによる交通弱者支援の容易化、 地産地消や移動距離の短縮による環境負荷軽減、6次産業化の推進などが見込まれる。
・地域住民の生活の拠点を地区内に設けることにより、 遠いところまで日常の買い物に行かずに済む。 そのため、移動距離が短くなることで交通弱者支援が従来よりも低コストになるほか、 自動車走行距離が短縮され環境負荷の軽減が見込まれる。
・地産地消の推進により、農作物運搬の観点からも環境負荷軽減につながる。
・バス停などの交通結節機能を併設することで、公共交通の利便性向上が目指せる。