テーマ

1.課題・現状
・中央地区の市街地は様々な分野の中心となりうる要素があり、居住者の数も多いがその一方で中心市街地にも関わらず、にぎわいが少ない。
・亀城公園前の商店街やモール505のテナントなど中央地区の中心市街地には、空き店舗の数が多数存在しており、商業の空洞化が深刻な問題となっている。
そのため土浦駅の「ペルチ土浦」を除くと、買い物はイオンモール土浦を中心に行われていると考えられる。
・鉄道駅である土浦駅は交通結節点として市で大きな役割を担っているが、路線バスの本数の偏りや商業の空洞化に伴う、
買い物客の自動車利用により自動車に依存した交通体系となっている。
・市内の中でも中央地区は刑法犯総数が多く、特に土浦駅前での犯罪が多くなっている。

2.目標・方針
①自転車を活用したまちづくり
→耕作放棄地を有効活用
観光客の増加による市街地のにぎわい増進
②公民学が連携したまちづくり
→観光資源として自転車を活用
新たなまちづくり体制の構築
子どもの遊べる場の創出
コミュニティ形成の場を創出
3.主たる提案
①自転車プロジェクト
<提案概要>
現在土浦市内では自転車を活用して観光客を誘致する取り組みが行われている。
つくば霞ケ浦りんりんロードがすでに整備されており、
さらに土浦駅に「PLAYatre」がオープンするのを機に、
中心市街地でも自転車を活用して観光できるようにしたいと考えた。
そこで、市街地の回遊性向上と観光魅力の拡大、環境に優しいスタイルの実現を目標とする。
A.サイクルシェアリング
都市型の複数のポートで借用および返却できるレンタサイクル、サイクルステーションを用意する。
具体的なステーション設置場所は駅や観光施設周辺などをもとに、
以下の図のようなものを想定している。
また、使用車両は一般的な自転車、クロスバイク、ロードバイクに加え、
メーカーとタイアップしたプロモーション車両を準備する。

B.自転車が回遊しやすい道路整備
道路上に自転車専用レーンや自転車ナビマークを整備したり、路面に観光地などを案内するサインを整備したりする。
<期待される効果>
市民は手軽に自転車を利用することができ、観光客は広い範囲の観光資源を手軽に見て回ることが可能になる。 結果、観光客増加による市内のにぎわいの増加が見込まれる。また、自転車メーカーとしても、 自転車のプロモーションや利用者の声を商品開発に活用することができるようになる。
②公民学が連携したまちづくり
<提案概要>
中心市街地は空洞化とコミュニティの希薄化という現状があるため、公民学の連携によるまちづくりを行うことを提案する。
まず、新たなまちづくり体制を構築するために、全国に展開されているUDCネットワークの一員としてUDCTsを設立する。
UDCTsは土浦市や土浦商工会議所、NPO法人「まちづくり活性化土浦」、そして筑波大学などによる連携・運営を想定している。
UDCTsにおけるプロジェクトとして「KURANIWA」を提案する。
「KURANIWA」とは、駐車場や空き地となっている空間を原っぱ広場に転換するものである。
また、付随の施設として交流スペースを設ける。交流スペースはイベント会場として利用する他、
原っぱで行うイベントやまちづくりの会議を行うために設ける。これらによりにぎわいの創出をし、
中心市街地の空洞化問題の解決を見込める。
「KURANIWA」の設置場所の一例としてまちかど蔵の駐車場を転換することとした。


<期待される効果>
市街地内の緑地空間の創出や子どもコミュニティの形成、 施設付近に市民が集中することによるにぎわいの創出、中心市街地の魅力向上が考えられる。