産業

■農業

平成18年度の産出額は96.8億円で、全国で4位となっている。レンコン、米、花卉などの生産が盛んであり、レンコンの生産量は国内第1位である。花卉は北西部を中心にアルストロメリア、グラジオラスなどの切花が多く栽培されている。土浦市は、地形、気象条件、交通網の発達、首都圏大消費地に近いなど立地条件に恵まれている。しかし、市街化の進行や後継者不足により、農業人口は縮小傾向にある。平成2年と平成17年を比較すると、約11000人から約5500人と半数に減少している。


図1-4

図1-4 土浦市農家人口の推移


■水産業

霞ヶ浦で取れるワカサギやエビの養殖が盛んであり、ウナギの稚魚放流も行われている。近年、外来魚の増殖や水質の悪化により、漁獲量が減少傾向にある。


■工業

神立工業団地を中心にコカコーラ、東レ、日立建機、ノーリツなどの大手企業があり、近年成長傾向にある。現在は神立地区の他にテクノパーク土浦北・東筑波新治工業団地への企業誘致を促進している。しかし、工場から排出される汚染物質による大気汚染や水質汚濁など、環境に与える影響が懸念されている。


図1-5

図1-5 土浦市の製造品出荷額数の推移


■商業

図1ー6より、商店数は平成14年と比較すると5年後の平成19年には約200店強の商店が減っている。また、売場面積の減少も見られる。このように駅周辺は商業ビルやホテルの閉鎖により空洞化が進んでいる。特に商店街に人が流れる仕組みが無く、空き店舗の増加によって景観が損なわれている。 また、全体的に現代のニーズに合っていない古い店舗が多い印象であり、これらの理由によって商店街の衰退、荒廃化が進んでいると考えられる。更に近年、イオン土浦SC等の大型商業施設が郊外部に開業していることから、今後は中心市街地の更なる衰退化が進むと考えられる。

また、駅西口の桜町には北関東最大の歓楽街がある。


図1-6

図1-6 土浦市の商店数と売場面積の推移