・時間・空間の制約を受けずフレキシブルに受講できる
・体調や都合に合わせ受講タイミングを自由に変えられる
・まとまった時間のオンラインの使い方に慣れることで、今後完全オンライン化する事態があったとしても環境変化を小さく抑えられる
ということが挙げられる。
大学側のメリットとしては、木曜日と金曜日は教室を使わないことから電気代などの施設運営管理費が節約でき、オンライン技術への投資や技術管理職員の雇用に予算を回すことができることが挙げられる。また多くの専門導入科目「知識授与型」に分類されるためオンライン授業が活用できると考えられ、学内の長距離自転車移動による混雑の緩和、ひいては学内での交通事故の減少につながると考えられる。
第二に、従来の授業形態である実空間授業と比較して人と接する機会が減少してしまうことがある。教員へのヒアリングから大学は人間関係構築の場であるという意見があり、学生へのアンケートからも「友達に会いたい」、「友達と一緒に勉強したい」といった声が多くみられた。また、大学での週3回の授業では十分な人間関係を構築するためのタテ・ヨコのつながりを得ることができるかどうかについては検証できていない。しかしこの問題については、木曜日と金曜日のまとまった時間をうまく使うことでサークルの活動時間を増やしたり、友人との勉強時間に充てたりすることも可能であり、柔軟に対応することが可能だろう。
・ヒアリング調査にご協力いただいた
堤盛人 先生
高野祐一 先生
上市秀雄 先生
岡田幸彦 先生
谷口守 先生
藤井さやか 先生
(順不同)
・アンケート調査にご協力いただいた学生の皆様
・担当教員の甲斐田直子 先生
・TAの和田夏音さん
2. 金子元久.中教審 大学教育部会.日本の大学教育 - 三つの問題点.
3. 学校教育法(1947.3.31).第九十二条五項. <http://www.kyoto-u.ac.jp/uni_int/kitei/reiki_honbun/w002RG00000944.html#e000001607>(最終閲覧日2020年6月23日)
4. 徳本浩子.ブレンド型授業の実践とその実効性に関する考察. < file:///C:/Users/tomoy/Downloads/07%20(8).pdf >(最終閲覧日2020年6月21日)
5. 冨永敦子、向後干春.ブレンド型大学授業における授業形態の好みと成績との関連.
6. 富永敦子,向後千春.早稲田大学.eラーニングに関する実践的研究の進展と課題. <https://www.jstage.jst.go.jp/article/arepj/53/0/53_156/_pdf/-char/ja>(最終閲覧日2020年6月21日)
7. 富永敦子、向後千春、岡田安人.教育システム情報学会誌.eラーニング・対面講義・グループワークに対する学習者の認知と成績との関連性. <https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsise/28/3/28_247/_pdf/-char/ja>(最終閲覧日2020年6月21日)
8. 野澤健、清水裕子.学習者アンケートからみるeラーニングの学習態度と効果.