2018 防災班

本調査の結果から、ジョグパトは犯罪抑止につながる事が分かった。そこで、次にジョグパトへの学生参加を促すためのPR戦略を考えた。

1.登録の容易さをアピール

ジョグパトの登録方法を知らない状況で『参加したくない人』が、ジョグパトの登録の簡単さを知れば『参加したい』に変化するのかを検定にて調べた。

よって結論として...

普段からジョギング習慣のある人

参加方法について

情報提供を行う

習慣がない人と

比較して

参加意欲は高い

情報提供前より

参加意欲は高く

なる

以上2つの事がまず分かり

普段ジョギングをしますか?

また、上記2つのアンケート、ヒアリング調査により、ジョグパトの学生参加における今後の可能性も示されたといえる。

2.魅力あるルート作成

 初めに、ルート作成の意義について説明する。一般のランナーはジョグパトを始めようとしてもどこを走るべきかわからないという人が多い。また、普段ループ通りしか走らないという人も少なくなく、それらの人に作成したルートを提案することで、より効果的なパトロール、ジョグパトの推進ができるのではないかと考え行った。

 ルート作成は学生の居住地として多く挙げられた、天久保、桜、春日地区を対象に行った。

 ルートを作成する際、明るさや走りやすさ、距離などを考慮した。

 

 明るさに関しては、2008年度都市計画実習防災の「プロジェクトLux~暗闇を撲滅せよ~」を参考にした。この研究は筑波大学周辺地域の照度を調査したもので、

下図の明るく塗られた道路は照度が低い地域である。

次に作成したルートの説明に入る。

 

・天久保

上記のようなルートを作成した。距離は約4.3kmで、ループ通りを中心としたルートである。

照度が低い道路や人通りが少ない地域

を重点的にカバーするようにルートを作成した。

 

・桜

桜のルートは左図のように作成した。距離は約2.7kmで、ウェルネスシティ桜をはじめとした住宅街を重点的にパトロールできる地域になっている。ウェルネスシティ桜の外周部分の道路はゴムチップで舗装されており景観も良いので気持ちよく走れるルート設計になっている。

 

・春日

春日のルートは上図のように作成した。

距離は約4.1kmである。

春日は照度が低い住宅地域が多かったので、そこを全体的にカバーできるようなルートを作成した。

以上が作成したルートの説明である。

我々、防災班でこのルートでジョグパトを行い、気づいたことをまとめる、

気づいたこと

メリット

・ビブスが目立ち、すれ違った人からの視線を感じた。

・ジョギングだと徒歩よりも広い範囲をカバーすることが可能で、自転車よりも周囲に目を向けられる。

デメリット

・季節や天候によって活動頻度が大きく変化してしまう点

・ジョギング習慣がないと継続して行うのは厳しいのではないか。

 

実際に走ることでジョグパトならではの良い点も見つかったが、改善していく必要のあること

も見つかった。

デメリットの改善案として、やはり活動頻度が左右されにくい既存のランナーへのPRが重要な

のではないかという結論に至った。

3.PV作成

ジョギングの習慣がある人たちへのジョグパトのPR方法としてジョグパトの宣伝用PVの作成を考えた。

PVに盛り込んだ内容としては主に2点あり、

1.    ジョグパトの登録のしやすさ

2.    ジョグパトをすることのメリット(地域貢献、コミュニティの拡大につながるなど)

である。

 PVはYouTubeにて限定公開し、SNS(LINE、Twitter、Facebook)を活用し、拡散した。

 以下、自分たちが作成したPVのURLである。

 

https://www.youtube.com/watch?v=AjF0tq9vY0k

4.学内にポスター

筑波大生のジョグパトに対する認知を高めるため、ジョグパトの公式ポスター掲示を実施した。

6月12日にポスター掲示を開始し、1週間後の6月19日に大学構内において、学生への聞き取り調査を行った。

主に、ジョグパトの認知や、ジョグパト公式ポスターに関する質問を行った。

学生から得た意見としては、

1.    ジョグパトのポスターに関して、参加方法がポスターを一瞥しただけですぐに理解する事ができない

2.    ポスターのデザインとして、走っている人に目はむくが、具体的な活動内容が分からない

などの意見をいただき、このポスターは改善、もしくは自分たちでオリジナルのポスターを作成すべきであるとの結論に達した。

5.ジョグパトオフ会

 ジョグパトオフ会とは、ジョグパト登録者が集団でジョギングパトロールを行う会である。

 現在はつくば市役所が月に1回開催しており、普段一人で走っている活動者同士が交流できるよい機会となっている。また、ジョグパト活動の参加者は社会人が多いため、学生が地域の社会人と交流するうえで貴重な機会となりうる。

6.ジョグパト学内登録会

 現在ジョグパトに参加申請するには、研究学園にあるつくば市役所まで出向かねばならず、大学周辺に住む学生の多くにとって申請をためらう要因の一つとなっている。申請そのものが容易であっても、申請場所に向かうのが面倒であってはこの利点を相殺してしまうことになる。

 そこで、つくば市役所の防犯交通安全課の方および大学学生生活課の方と相談し、学内でのジョグパト登録会の実施を計画している。大学内で申請・登録できるようにすることで、よりジョグパトへの学生参加を容易にする狙いがある。本アンケート調査でも参加したいという意欲のある学生が少なくとも50人はいるということ分かっており、開催の意義は十分にあるといえる。市役所の都合もあり、6月中に実施することはできなかっが、7月中に実施できるよう現在調整中である。

 

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