2018 防災班

ジョグパトの効果や学生のジョグパト参加意欲、ジョギング習慣を調査するためにアンケートを行った。

仮説1の検証

 ジョグパトをしている人を見た場合どう思うかという質問には、「安心する」が18%、「少し安心する」が34%、「何も思わない」が48%であった。約半数の人がジョグパトをみて「何も思わない」という結果から、仮説1について、ジョグパトの認知は犯罪発生に対する安心感は得られないということがわかった。

仮説2の検証

 ジョグパトの監視性の面での効果を図るために、①ごみのポイ捨て②違法駐輪③自転車の無断借用について、実際に行ったことがあるかを聞き、あると答えた人について、再度ジョグパトをしている人を見た場合その行動をするかどうかを質問した。結果を表に示す。この結果より、ジョグパトは①~③の様な軽度の犯罪に対して、ジョグパトをしている人がいた場合、それぞれ6割以上の人が違反行為を行わないという意識の変容が見られた。このことから、ジョグパトはごみのポイ捨てや違法駐輪などの軽度な犯罪をしにくくなり、監視性の確保につながっているということが確認できた。つまり、ジョグパトには犯罪抑止効果があるということが分かった。

まとめ

 本調査の結果、ジョグパトの認知は学生に対して安心感を得られるとは言い切れず、仮説1については実証できなかった。しかし、軽度な犯罪の抑止効果があり、防犯環境設計における監視性の確保につながることがわかったため、仮説2については実証された。

 ジョグパトは犯罪抑止につながることが分かったが、現状ジョグパトは筑波大生の加入者はほとんどいなく、また、活動自体もあまり認知されていない。そこで、次に私たちは筑波大生のジョグパトの参加者をいかに増やすかという課題を設定した。

 

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