社会的ジレンマとは

社会的ジレンマとは、短期的かつ利己的にメリットの有る行動を行うと、長期的かつ社会的にデメリットが大きくなると定義される社会的状況のことである。

社会的ジレンマの解消法として、構造的方略と心理的方略の大きく2つのアプローチが挙げられる。構造的方略とは周囲の環境を変化させることによって行動変化を促す行動であり、心理的方略とは道徳心などの心理的要因によって行動変容を促す行動のことである。

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調査の背景と目的

現在「歩きスマホ」が新たな社会問題となりつつある。東京消防庁管内での調査では、2010年度から2013年度にかけて年々スマートフォン等に係る事故が増加していることが指摘されているなど、近年歩きスマホに関わる事故が増加している。また、 NTTドコモモバイル社会研究所による「歩きスマホ」の世代傾向と意識に関する調査では、歩きスマホは若い世代に多く見られることが示されている。そこで今回の実習では、歩きスマホに対する意識を変えさせるべく、リーフレットや、パフォーマンスを用いた社会的ジレンマの解決法である心理的方略により、啓発効果を検証していく。


図1 調査のフロー図

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  1. ^ 東京消防庁:歩きスマホに関わる事故に注意、(http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/201403/mobile.html、最終閲覧日:2014年5月15日)
  2. ^ 我孫子友祐、尾仲秀敏:「『歩きスマホ』の世代傾向と意識に関する調査」、シンポジウム「モバイル'14」、2014

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