地域で子育てプロジェクト
1. 背景

2. 概要
■ 小学・中学・高校生による課題探求
■ 地域の人との交流


つちプロでは小学、中学、高校において新科目「課題探求」を設置し、個別探求学習とグループワークを通して、学生に土浦市のことを考えてもらうプログラムを行ってもらいます。学生に課題探求をするプロセスの中で地域の人たちと交流してもらうことで、地域に愛着を持ち、課題解決能力を備えた次世代を育てることを目指します。例えば、調査の段階で聞き込みやまち歩きをすることで、日常生活では、関わりを持つことのない近所の大人と関わり、新しい考え方を知ることができます。また、地域の人とともに解決策を考えることで、自分たちだけでは思いつかなかった視点から課題に向き合うことができるのではないかと考えます。
小学生

小学生では、自分の身近な場所を対象とし、近所の人へのヒアリングやまち歩きを通して課題を見つけ、その解決策を地域の人たちと考えていくという課題解決の一連のプロセスを行ってもらいます。
【プログラム】
1. 近所の人へのヒアリング、まち歩きなどを行う。
2. 課題を見つける。
3. 課題の解決策を考える。
【効果】 普段の学校に行くだけの勉強では関わることがなかった人たちとか関わることで、新しい価値観や考え方に触れたり、知ることがなかった自分たちのまちの課題や魅力を知ることができると考えられます。これにより、子どもたちが自ら興味を持てるものを見つけ、将来の選択肢を広げることが可能になると考えます。
中学生

中学生では、中学校区を対象として、各中学校区に与えられた課題について分析し、分析結果を踏まえて、課題を解決する方法を考えてもらいます。

【課題の例】
① 耕作放棄地が多い
② 空きテナントが存在する(モール505、中城通りなど)
③ 夕方以降の保育業務の担い手不足
④ 水害のリスクが高い
【効果】 課題を分析することで、なぜその課題が生じたのか、原因は何かなど、課題の根底にあるものを見ることができ、課題を根本から解決する方法を考えることができるようになると考えられます。また、小学生の頃よりも対象とする範囲を広げることで、より多くの事象、人が関わることを扱うことが可能になります。さらに、自分が住む地区によって提示された課題に取り組むことが、地域貢献、地域とのさらなる連携につながると考えます。
高校生

高校生では、土浦市全体を対象とし、データをたくさん収集し、具体的・数値的な分析をしながら課題を見つけ、費用便益を考えるなど、実現を目標とした具体的な解決策を考えてもらい、その中でも特に実現可能性の高い提案を実践してもらいます。
【プログラム】
1. データを収集し、それをもとに定量的な分析をする。
2. 課題を見つける。
3. 具体的な解決策を考える。(費用便益の算出なども行う)
4. 提案された解決策の中から選ばれたものを実践する。
【効果】
自らデータを収集し、定量的な分析をすることで、まち歩きなどでは見つけることができなかったような土浦市全体にある傾向や課題の根底にある原因を見つけることができるようになると考えられます。また、様々な地区、市から学生が集まるので、中学生までにそれぞれが取り組んできた課題探求の知見を活かして課題探求に取り組むことができるため、今まで思いつかなかったような解決策を考えることが可能になります。さらに、解決策についても費用便益算出などを行うことで、実現性を持たせ、一部を実践に持ち込むことができるようになると考えます。そして、実践が地域の人と協力したり、そこで新たな課題を見つけたりすることにつながると考えます。
3. 効果
つちプロによって子供たちが課題探求や解決能力の向上を通じて土浦の課題について自分ごととして捉えるようになり、まちを育てる人材の育成につながることが期待されます。
