掘り出せ魅力!育てろ土浦!

構想

1. 全体構想・将来都市像

全体構想・将来都市像 全体構想イメージ


「人がまちを育て、まちが人を育てる」という全体構想のもと、市民と土浦が相互に作用し高め合うことによって、課題に対応し続けられる体制を整えることで、「共に未来をつくり続けられるまち」を目指します。​その中で人がまちを育てる上で重要な「地域愛着」と、街が人を育てるという意味の「人材育成」に着目しました。
子育て・市街地活性化・防災・農業の4つの観点から、人材育成と地域愛着へとアプローチすることで、常に課題へと対応できる体制のための基盤づくりを行い、全体構想・将来都市像の実現へとつなぐことを目指します。


2. 部門別構想

私たちの班では、以下の4つの部門についての提案を行いました。

中心市街地

「つちうらにぎわい通り」
現在の土浦の中心市街地には、土地所有者の駐車場化が進み、小さな駐車場が散在しています。またモール505の衰退や建物の老朽化も深刻な状況です。これにより景観の悪化や歩行者と交通の安全性の低下、さらに中心市街地の空洞化が課題となると考えられます。そこで中心市街地において駐車場を集約し、その跡地を広場や施設として活用、歴史的建造物を活用した歩行空間の形成を行い、居心地の良い、出かけたい・歩きたいと思われるような賑わいのある空間をつくります。

防災

「防災」
土浦市の中心市街地は桜川と新川に囲まれた場所に位置しており、浸水想定区域外への水平避難を困難になっています。よって、緊急時には安全な垂直避難が求められますが、現在土浦市には安全な垂直避難の具体的な情報はありません。そこで土浦市の中心市街地に存在する建物を活用しながら、新たに避難場所、避難経路を整備することで市民の安全な避難を促すことを目指します。

農業

「新農業センター」
土浦市の農業は、レンコンを中心としてそばや果実、花など国内でも有数の名産品が存在します。しかし新治地区のストック活用がなされていない、耕作放棄地の増加、土浦ならではの農業事業がないなど魅力の発信を妨げる要素が多く存在します。そこで歴史的建造物を活用した新たな拠点を設け、グリーンツーリズムの推進など土浦らしい農業の推進を目指します。

子育て

「地域で子育てプロジェクト」
現在の土浦市は充実した子育て制度によって子育てしやすいまちへと変化しています。その利点を活かし、まちにあるさまざまな資源を保育に活用し、まちでの出会いをつないで関係性を広げていくこと、そして子どもを囲い込まず、場や機会を開き、身近な地域社会と一緒になって、まちで子どもが育っていく土壌づくりを行うことを目指します。また、土浦市ならではの教育プログラムを作成することで土浦市に根付いた人材の育成と地域愛着の形成を目指します。

3. 地区別構想


全体構想・将来都市像

中央地区

「回遊性のある災害に強いまち」
土浦市の中心市街地である中央地区には、歴史的な街並みが多く残っています。その街並みが様々な場所に点在しており、歩きをメインとした観光や生活が難しいというのが現状です。また、中心部は水害の危険性が高く、ハザードマップからも市役所や駅があるところの大部分が浸水する危険性を秘めています。
そこで、モール505や中城通りなどをつなぐ動線を歴史的な空間にしたり、災害時には垂直避難ができるようにすることで、中心市街地を観光面、日常生活面で魅力がある場所にすると同時に、災害にも対応できる場所にすることを目指します。

新治地区

「農業を通じた魅力発信の拠点」
新治地区では、農業がさかんであり、農業センターやJA水郷つくば等の拠点が存在します。その魅力を知ってもらうことでより多くの人に土浦を知ってもらうきっかけになると考えます。
そこで、農業センターをはじめとする農業に関係する施設を集約し、石蔵などの魅力を秘めたものを活用して、新しい魅力発信の拠点をつくることで、土浦のさらなる魅力向上を目指します。

北部地区

「立地を活かした工業の盛んなまち」
北部地区には、常磐道が走り、工業の盛んな地域でもあるため、物流や土浦の産業の拠点となっています。
そこで、その立地を活かし、時代のニーズに合わせた産業の誘致や土浦市だからできている産業のさらなる発展に対する支援を行うことで、地区全体の発展を目指します。

おおつ野地区

「医療の中心となるスマートシティ」
おおつ野地区には、土浦協同病院をはじめとした医療関係の施設が多く立地しています。また、周辺に新しく住宅地も作られ、とても住みやすい場所となっています。
そこで、土浦市全体に充実した医療サービスを提供するための体制をつくることで、土浦市に貢献し、地区の特色をさらに強めることを目指します。

南部地区

「暮らしと仕事のプラットフォーム」
南部地区には、荒川沖駅があり、土浦市外の人も多く利用しています。また、空き地や駐車場が数多く存在しています。
そこで、区画整理などの手法を用いて空き地や駐車場を集約したり、道路環境を整えることで、人々が暮らしやすいまちとすると同時に、リモートワークをしている人が使えるような施設をつくることで仕事の拠点にもなるような場所を目指します。