まとめ
地区別構想
■新治エリア ~豊かな自然の中で、幅広い世代が交流するまち~新治エリアは自然環境に恵まれ、農業が盛んである。この特徴を活かしながら発展していくことを目標とする。
【具体策】他地域の人に農業を体験してもらったり、中心市街地などで新治の野菜を売ってもらうことで、新治エリアの特徴である農業を他地域の人との交流の機会にする。そのために他地域と連携した交通網の形成も重要となってくる。また、新治エリアでは高齢者が多いことから、高齢者と若者との交流も活発にしたい。
■神立エリア ~人も産業も元気なまち~
神立エリアには多くの工場が立地し、その工場で働いている人やその家族が住んでいる。工業の発展と住民が健やかに暮らすことを目標とする。
【具体策】神立エリアの市営住宅は昭和51年頃に建てられ、老朽化が進んでいると思われる。そこで、老朽化した箇所を整備するなどの住環境の改善を行う。工業地域では工業体験などを行い、一般の人に工業について知ってもらう場を提供する。また、神立エリアでは霞ヶ浦周辺でれんこんの生産が盛んであることから、れんこんの収穫体験をしてもらうなど土浦の名産品であるれんこんをアピールする。
■荒川沖エリア ~安心・安全で健やかに暮らせるまち~
荒川沖エリアには住宅が多く立地している。しかし、道路が狭い、街区公園が少ないなど、普段の生活のうえで改善すべき場所も見られる。そこで、このような危険な道路を整備し、住民が安心・安全に暮らせることを目標とする。
【具体策】安心・安全な住環境のために通学路を中心とした生活道路の安全確保を行う。また、荒川沖駅周辺の住環境向上のために、パークショップなどを取り入れた街区公園の整備を行う。
■中心市街地エリア ~土浦市の中心としてにぎわいのあるまち~
土浦駅の周辺であり、土浦市の顔となる場所であることから、土浦市の中心としてにぎわいのあるまちになることを目標とする。
【具体策】現在、シャッターが閉まっている店が多い商店街を活性化させ、中心部ににぎわいを取り戻す。それに付随して歩行者空間の整備も行う。桜町は土浦市の特徴のひとつでもあるが、歓楽街と言うとイメージが悪いため、クリーンな歓楽街への改善を目指す。また、中心部には緑が少ないため、公園の整備などによって緑を増やす。
以上の地区別構想の実現に向け、新治エリア・神立エリア・荒川沖エリア・中心市街地エリアの相互のネットワークを強化し、各計画を市内全域に広げていくため、以下の交通整備を施す。
交通整備
道路に関しては、牛久バイパスなど現在計画途中の都市計画道路を整備し、更に交通網を強化する。
中心市街地のキララちゃんバスやかすみがうら市にまたがるかすみがうら市コミュニティバス、新治地区の乗り合いタクシーの利用を促進することで、公共交通ネットワークを整備する。
総括
図4-1 まとめのイメージ図
以上の重点整備計画、地区別構想に伴う計画を行うことにより、現在の土浦が抱える問題点の解決を図る。そして20年後に向け、人々が活発に交流し、健やかに暮らす「健交都市 土浦」の実現を目指す。