駅前の求心力低下という問題が、土浦市に存在する3駅全てにおいて指摘されている。その中でもやはり土浦市の中心として、土浦駅前の衰退というのは今後の土浦にも大きな打撃をもたらす。
そこで、駅前の活性化では人を集めるために学生をメインターゲットとした「たまり場」をつくり、交流によるにぎわいを創出しようと考えた。モール505を賑わいの中心施設として位置付けた。そしてこのロータリー改善では、駅西口周辺全体に賑わいを取り戻すための施策としてのプライシングと併用することで、安全で人々が交流しやすい空間をより広範囲に広げ、一層の賑わいの創出を図る。
動線整理のために、プライシングを行い西口の周辺の交通的弱者の安全度を高める一方で、今まで西口を利用していた車両が流れ込むことが予想される東口の改善を図る。
計画としては送迎スペースの増設であるが、その必要面積の算定のために交通量調査を行った。
西口において調査を行ったのは、送迎のために西口に侵入していた自家用車が、プライシングによって東口へ回ると考えられるためである。
以下、調査内容と結果を記載する。
調査場所 : 土浦駅西口
調査日時 : 1/25(月)18:35〜20:40、1/26(火)6:55〜8:55
調査内容 : 土浦駅を使用している送迎車の台数、ロータリーに入ってからの車滞在時間計測
※ 滞在時間は観測した自動車数の平均をとったものを使用
I. 滞在時間
朝)ピーク時間帯:7時〜8時、平均滞在時間:1分47秒
夜)ピーク時間:帰宅ラッシュ時に電車の到着に合わせて変動し顕著なピークは無い
平均滞在時間:4分29秒
II.滞在台数
調査した滞在時間を元に、滞在台数がピークになる時間帯を導き出した。
夜の時間帯を対象にしたのは、調査結果からもからも分かる様に、滞在時間が朝に比べて長いためである。また、調査における現地の様子から、朝はほぼKiss&Rideでの送迎であり滞在時間も短く、一度に多くの車が滞在している様子がないと判断した。
結果、下のグラフのように夜の滞在台数のピークは19:25〜19:30の15台となった。
(Aレーン:駅の入り口に近い駐車禁止レーン、Bレーン:本来の送迎車レーン)
この15台分のスペースを東口に確保する必要がある。
以上の交通量調査より、15台分のスペースが必要となったので、5台×3レーンという形でそのスペースを確保する。
上の写真は、JR土浦駅東口の現在の様子である。写真右に写っている駐車場の部分を自家用車送迎ロータリーにしようと計画している。ロータリー建設時のイメージは以下の通りである。