モール505

テーマ設定

土浦駅は、駅周辺に多くの高等学校や学習塾が立地し、学生が多く集まる。
また、将来的に土浦駅北側に新市立図書館が建設される予定で、
さらに学生の需要が高まることが予測される。
これらの状況から、土浦駅前を『学生エリア』と設定し、
学生をターゲットに駅前を整備していき活性化していく。

重点整備を行う拠点

駅前を学生エリアとして整備していく上で、モール505を重要な拠点として重点的に整備を進める。現在のモール505は人通りが少なく、活気がない。しかし、モール505は下図でわかるように、建設予定の新市立図書館に隣接し、さらにペデストリアンで土浦駅とつながることによって、学生の流れを確保できる可能性を持っている。よって、モール505を「学生のたまり場」として整備し、賑わいを創出し、そこから土浦駅全体の活性化につなげていく。

モール505の立地

具体的な施策

新市立図書館との連結を強める

新市立図書館からモール505への移動がスムーズになるように、ペデストリアンをモール505まで延伸する。

十分な駐輪スペースの確保

モール505のターゲットとなる学生は、自転車の利用率が極めて高い。 そのため、十分な広さの駐輪スペースを確保する必要がある。 具体的には、モール505の1階部分に3箇所、駐輪スペースを設置する。 。

建物の外装の改修

現在のモール505は、建物の老朽化が進み、外壁の汚れやひび割れ、 タイルの破損が目立つ。また、高架道路によって日の光が遮断されているため、 昼間でも暗い。このような状況では、多くの人を惹きつけることは難しい。 そこで「古い・汚い・暗い」イメージを払拭するために、外壁タイルをラッピング という手法で改修する。このラッピングとは、基本構造は現状のままで、 上から建物をきれいな材料で包みこむ、というものである。 今回は、現状の外壁はそのままで、その上からレンガ調のパネルを 張ることにより、きれいで暖かなイメージにしていく。 この方法は、建物の建て替えや外壁の張替えを伴わないため、 費用は低く抑えることができ、財政が苦しい土浦市にとって有効な方法である。

現在のイメージラッピング後のイメージ

学生のための空間整備

モール505を学生が集まる空間にするために、店舗の内容も工夫する。 内容は、若者向けのファッションを扱う店などではなく、 毎日利用してもらえるようなものにする。具体的な店舗は以下のとおり。

◇「参考書喫茶」

地域の人たちから集めた参考書の古本が自由に閲覧できる学習スペース。 新しい参考書とは違い、書き込みがある古本には有用な情報が詰まっている。 また自由に飲食ができるため、学校や図書館とは違った学習スペースになっている。

◇「おふくろ亭」

低価格でおふくろの味を楽しめる定食屋。 下校時間から塾までの時間に利用したり、遅くまで自習をする学生が利用したり することを想定している。メニューは学生が気軽に食べられるように低価格に。 また、素材は土浦市で生産された野菜を使い、 さらに市場には出せないような変形野菜を使いことによってコストを抑える。 夕食をコンビニやファーストフードですませるのではなく、 栄養バランスのとれた食事を採ってもらいたいという思いがこめられている。

◇「ふれあい空間 灯」

学生と市民が交流できるスペース。 市民が利用するサービスと、学生が利用するサービスを1つの空間に共存させ、 自然と交流がはかれるようにする。例えば、野菜の直売所と若者向けの低価格な 手作りお菓子の販売所を設けることにより市民との交流を生み出す。

モール505店舗図

このように土浦駅を学生をターゲットに活性化していき、
廃れていた駅前に人の交流を生み出す。
そしてそれによって土浦駅に灯をともしていきたい。