医療

問題点

 高齢化が進む現代において土浦市も例外なく高齢化は進んでいる。その中で、市民が安心して日常生活を送るために医療の充実が不可欠だと考える。
 下の図から同じ市内でも地域によって格差がある。健康は日常生活の安心の根底にある一番重要な要素であるため、この格差を少しでも解消し、精神的にも身体的にも身近な医療を目指して以下の2つの施策を提案する。

1.診療所の分布に偏りがある

 下の2図では、赤いに近いほど人口が多いことを示している。
また青い十字マークは内科の診療所を表している。
 左図から駅周辺に集中しており、新治地区(北西部)、5中地区(東部)には人口が多いにもかかわらずほとんど診療所が存在しない。
 また右図は診療所から1km圏内を水色の円で表しているが、上の同2地区において、自転車や徒歩では通院できない場所が多く存在する。

2.診療所までの距離が遠く公共交通も存在しないため自家用車が必要

上で指摘した2つの地域に関しては、公共交通も存在しないため、自家用車で長い距離を走って病院まで行かなければならない。

具体的施策

1.小中学校への医師の派遣

 小中学校は、徒歩や自転車で行ける範囲を考慮して配置されているため、ここに医師派遣できれば市民にとって身体的に身近な医療を提供できると考えている。
 下の図は小中学校への派遣が実現した場合に補える範囲を表しているが、先ほどの図と比較して人口の多い地域を的確に補うことができている。
 つくば市と土浦市内の診療所を調査した結果、水木土に休診日が多いことが分かった。
 よってシステムは、土浦市内、つくば市から水木土のうち1〜2回を目指して派遣できるようにしていきたい。この回数でも1診療所あたりの派遣頻度は、2ヶ月に1回程度であるため大きな負担にはならないと考えられる。

2.地域循環バスの運行

 高齢化が進み、現在は可能でも自家用車を運転できなくなる住民の増加も考慮して、通院や買い物など、地区内の移動をスムーズに行うための地域循環バスを運行する。

 

日常生活において必要とされる施設を通り、できる限りのドアトゥードアを目指して、下図のルートに設定した。ルートの全長は11km。
 現在この地域にはまったくバスなどの公共交通はない。
 JAを発着点として新治地域を循環する。また、旧125号を通るはJRバスの一部を、125号バイパスへルートを変更し、循環バスとの接続がスムーズに行かせるように走行させることを考えている。


 また発着点となるJAの駐車場のスペースを小規模のロータリーとすることで、地域の交流拠点としての性格を持たせる。これにより新治地区全体活性化、JAの売り上げ向上による農業支援を行いたい。

まとめ