現状

地勢

面積:122.99km2  (田20.63/山林14.78/畑22.19/宅地26.69/他38.70)
茨城県南部、国内第2位の霞ヶ浦西岸に位置し、東京から約60q・水戸からは約40qの場所。
筑波研究学園都市に隣接し、「業務核都市」にも指定されている。
交通網はJR常磐線・国道6号・125号・354号線・常磐自動車道のICがある。

地勢図

歴史

江戸時代は、水戸街道の宿場町・霞ヶ浦水運の港町・城下町として栄え、 第二次世界大戦中、海軍航空隊の施設が置かれ軍都の性格を強めた。 戦後は、県南の商業の中心地として発展。食品・繊維・機械・セメントの工場が進出し、 北部では土浦千代田工業団地が造成。東京の通勤圏内に位置し、都市化が著しかったが、 筑波研究学園都市の発展や郊外化の流れで、中心市街地は衰退。 現在、駅前の百貨店や大手ホテルは撤退している。 又、水郷筑波国定公園の玄関口であり、桜祭・花火大会は、全国的に有名。 史跡に上高津貝塚、重要文化財に旧茨城県立土浦中学校本館・等覚寺の銅鏡などがある。

人口世帯数

人口:143,958人 (男71,647人・女72,311人)
世帯数:55,975世帯
平成20年度現在143,687人、平成21年4月1日の推計人口で143,958人となっている。 減少傾向で、平成42年の推計人口は約123,600人。 現在の人口よりも約2万人の人口減少が予測されている。 又、本市の人口割合は以下の様になっており、これは全国の割合・茨城県の割合と全く同じ割合。 ゆえに、本市は人口割合から見ると茨城県や日本の縮図の様になっていることが分かり、 人口の面では、少子高齢化が進む現代の典型的な一都市である。

土浦市人口統計茨城県の人口割合

交通

鉄道は、JR常磐線の駅が3つ設置されており、南から荒川沖駅・土浦 駅・神立駅となっている。 東西方向の鉄道は存在しない。図からも明らかな様に圧倒的に土浦駅の乗車数が多い事が分かる。 しかし、土浦駅と荒川沖駅の一日平均乗車数は、やや減少傾向にある。 また、バスは関東鉄道バス、きららバスなど、近隣の市と本市をつなぐものと市内を循環するものの 両者が存在するが、図からわかるように市内を循環するものが少なく、 新治地区などまったくバスが走っていない地区もある。

JR常磐線1日平均乗車数
現在の交通状況マップ

観光

市には、全国的に有名な花火大会や桜祭があり、観光客も多く来るイベントが開催されている。 又、歴史的な建造物や場所もあり、観光のスポットも存在。年間の観光客入込数の推移を調べた所、 近年、増加傾向にある事が分かった。又、月別観光客入込数より、花火大会を始めとする 大きなイベントがある月に観光客が集中している事が分かった。

土浦市観光客入込数

農業

下図から農家数も農家人口も減少傾向であることがわかる。 約20年間で、専業農家数はやや減少し、兼業農家と農家人口は、約半分以下に落ち込んでいる。 だが、農業産出額のグラフを見ると本市の野菜や花の出荷量は、大きな減少を見せていない ことがわかる。特に平成16-18年の3年は、ほぼ農業産出額が維持されている。 この事から、現在の農業従事者の努力が伺える。機械化による生産効率上昇や、農産物の 種の品質向上も理由として考えられるが農業従事者の高齢化の現状を維持するためにも、 農業支援を行う必要がある。

専業・兼業農家数農業産出額

教育

小学校:20校、中学校:9校(私立1校)、高等学校:8校(私立3校)、大学:2校ある。 小中学校は市内に満遍なく点在していることがわかった。土浦駅周辺には高等学校が 多く分布している。ゆえに、土浦駅周辺は学生の需要が高い。と同時に、土浦駅周辺(1q以内)に 11件の学習塾・予備校が立地している。又、本市は生涯学習の推進をしており、 その一端として学校教育の充実が図られている。

高校プロット図

医療

病床数や医師数において本市は比較的充実していることがわかる。 ここで埼玉県熊谷市・栃木県小山市を比較対象にしたのは、共に約15万の人口で、 本市と似た性質を持ち合わせていると考えた為である。 一方で内科診療所の分布を見ると、偏りがあり特に新治地区、五中地区に少ないことが分かる。

1000人あたり病床数・医師数医療施設数

公園

熊谷・小山・つくばの三市と比べると一人当たり面積、共に少ない事が分かった。

一人当たり公園面積

以上をまとめると

エリア別現状マップ