修士(サービス工学)のディプロマポリシー
サービス工学学位プログラムは、サービス分野における現在・将来の生きた問題に立ち向かい、新たなサービス方法を創造・実践し、社会経済の発展に貢献する次代のリーダーを育成します。
「サービス分野の未来開拓者」に相応しい能力として、(A)現状を科学的に分析し工学的に解決できるスキル、(B)多様なサービスフィールドにおいて(A)のスキルを使いこなすノウハウ、(C)現実問題に立ち向える積極性・社会性・協調性、という3点を審査し、修士(サービス工学)の学位を授与します。
具体的には、(A)と(B)については主に所定の講義科目の単位修得、(C)については主にサービス工学分野における産官学連携修了研究(修士論文)の過程と成果によって評価します。詳細は、「筑波スタンダード」をご覧ください。
修了生の進路(1~11期生)
アクセンチュア(15人)、アシックス、味の素、アビームコンサルティング(2人)、アマゾンジャパン(2人)、伊藤忠商事(2人)、伊藤忠テクノソリューションズ(2人)、イノベーション、インテージ(5人)、ADK、AWS、エクサウィザーズ、NTTコムウェア(2人)、NTTデータ(8人)、NTTドコモ(4人)、NTT西日本、NTT東日本、花王、鹿島建設、監査法人トーマツ デロイトアナリティクス(3人)、キーエンス(2人)、キャップジェミニ、キヤノン、KDDI(5人)、KPMGコンサルティング、小海町役場、コロプラ、コスモエネルギー、小松製作所、サイバーエージェント(3人)、サイボウズ、産業技術総合研究所人工知能研究センター、GA technologies、GMOリサーチ、CUC、JR東日本、資生堂、ジュピターテレコム、シンプレクス(2人)、スズキ、住友商事、ソウルドアウト、ソニーセミコンダクタソリューションズ、ソフトバンク(4人)、ソフトバンク・テクノロジー、大和総研(3人)、筑波大学未来社会工学開発研究センター、DeNA、ディーファイブコンサルティング、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム、デロイトトーマツコンサルティング(2人)、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー、電通(4人)、東芝デジタルソリューションズ、DONUTS、東洋経済新報社、トヨタコネクティッド、トヨタ自動車(3人)、日鉄ソリューションズ(4人)、日本IBM(9人)、日本IBMサービス、日本IBMデジタルサービス、日本タタコンサルタンシサービシズ、日本テラデータ、日本電気(2人)、日本マイクロソフト、日本郵便、野村総研(9人)、パーク24、パーソルプロセス&テクノロジー、博報堂(3人)、Hakuhodo DY ONE、パナソニック(3人)、阪急電鉄、PwCコンサルティング(2人)、日立製作所(6人)、FABRIC TOKYO、フォルシア、富士通、フューチャー、ブレインパッド(4人)、フレクト、マイクロンメモリ、みずほ証券、みずほ情報総研、みずほFG(2人)、三井住友カード、三井住友海上火災保険、三井住友銀行(2人)、三井物産、三菱自動車、三菱商事、三菱重工(2人)、三菱総研、三菱総研DCS、三菱UFJ銀行(3人)、ヤフー(3人)、ヤマト運輸(2人)、ヤマハ、ライオン、ラクスル、楽天(3人)、リーダー電子、LIXIL(2人)、リクルート(5人)、ワークス・アプリケーションズ(2人)、防衛省(派遣元)、社会工学学位プログラム(博士)進学(9人)
達成度評価
サービス工学学位プログラムでは、必修科目としての基礎科目(18単位)の単位習得と研究室での産官学修了研究の進捗状況によって、高度専門職業人「サービス分野の未来開拓者」に必要なスキル(A)の習得度を評価するとともに、第1ステップの質を保証します。
また、選択科目としての専門基礎科目等の単位修得と修士論文の研究計画によって、多様なサービスフィールドにおいてスキルを使いこなすノウハウ(B)の習得度を評価するとともに、第2ステップの質を保証します。
最後に、産官学連携修了研究の過程と成果によって、現実問題に立ち向える積極性・社会性・協調性(C)を含む「サービス分野の未来開拓者」に必要な3つの能力を総合評価するとともに、第3ステップの質(学位の質)を保証します。
研究指導・学位授与の体制
1年次春学期は、主として指導教員が研究指導にあたります。1年次秋学期以降は、Advisory Group教員2名を加えた複眼的指導体制を用意します。加えて、学生が希望すれば筑波大学リサーチユニットに参加し、ユニットのメンバー教員等からも幅広く柔軟に研究指導が受けられる体制を用意しています。
研究の経過は、1年次秋学期末の研究プロポーザル発表会(2月中旬のサービス工学シンポジウム内でポスター発表として実施)や2年次10月の中間発表会等で審査・評価され、2年次秋学期末の最終審査会で学位の授与が審査されます。修士論文の成果は、2月末のサービス工学シンポジウム内でポスター発表されます。学位の最終審査は、主査1名と副査2名の合計3名により行います。指導教員以外の2名は、学生の研究テーマに即して、対象とスキルの観点から人選がなされます。
2026年度 サービス工学学位プログラムのカリキュラムポリシー
サービス工学学位プログラムでは、産官学連携教育研究を強力に推進し、地域社会にも貢献でき、研究成果も蓄積され、その中でよい学生が育つ三位一体プログラムを構築しています。その特長は、以下の3ステップからなる教育課程にあります。
マトリックス型コースワーク(必修科目)
サービス工学学位プログラムでは、
- ・リアルサービス(人が人に行うサービス)
- ・地域サービス(組織が地域に行うサービス)
- ・バーチャルサービス(IT 技術を通じて組織が人々に行うサービス)
という3つの対象と、
- ・効果性のサイエンス(顧客や社会が必要とするサービスを発見する計量分析スキル)
- ・効率性のサイエンス(組織が適正利益を確保するための効率化スキル)
- ・統合のアート(上記の効果性・効率性のトレードオフ問題を克服する統合スキル)
という3つのスキルからなる、1年次春学期に必修科目(2単位×9科目)を集中的に履修します。 なお、これらの9つの必修科目は、サービス工学学位プログラムの学生しか受講することはできません。
| 基本スキル | 対象 | ||
|---|---|---|---|
| リアルサービス | 地域サービス | バーチャルサービス | |
| 効果性のサイエンス (春学期AB) |
消費者心理分析 【上市秀雄/讃井知】 |
地域データ解析 【鈴木勉/渡辺俊/長谷川大輔】 |
ビッグデータアナリティクス 【中林紀彦(ライオン)/志田洋平】 |
| 効率性のサイエンス (春学期AB) |
応用最適化 【繁野麻衣子/ 西村直樹(リクルート)】 |
公共インフラ計画 【有田智一/ 岡本直久/ 川島宏一/ 堤盛人/ 飛田幹男/ 村上暁信/ 雨宮護/ 和田健太郎/ 長崎滉大】 |
情報ネットワーク 【張勇兵/Tuan Phung Duc】 |
| 統合のアート (春学期C/秋学期AB) |
サービスサイエンス 【岡田幸彦/髙橋裕紀】 |
プレイスメイキング 【藤井さやか/雨宮護】 |
技術経営 【サイバーエージェント/ 高野祐一/森下壮一郎/武内慎/大西正輝(産総研)/ 今倉暁(情報工学域)】 |
| 仮説検証とサービス進化 | 産官学連携修了研究 | ||
オール筑波大学、オールジャパンによる叡智の教授(選択科目)
上表に示されたスキルを1年次春学期で身につけた後、それらスキルを使いこなす方法論とノウハウについての専門能力育成を、1年次秋学期以降に開講する専門基礎科目で行います。専門基礎科目は、3つの対象それぞれの専門的知識を扱う科目、仮説検証とサービス進化(解決策を実践し、結果を科学的に検証するスキル)をも含む4つのスキルそれぞれの専門知識を扱う科目等から構成されています。
サービス工学学位プログラムならではのこだわりとして、“つくばの社工”だけでなく、オール筑波大学さらにはオールジャパンとしての叡智を学ぶ場を目指した教授陣の人選を行っています。また、学生が幅広い知識を自律的に蓄積し、自分だけの知の体系を築けるよう、1単位科目を原則としています。なお、これらの専門基礎科目は、社会工学学位プログラムを含む他の学位プログラムの学生、科目等履修生などによる受講が可能です。
主な専門基礎科目(担当予定教員の所属)
- ウエルネスサービスサイエンス(筑波大学体育系/つくばウエルネスリサーチ、筑波大学システム情報系/高等研究院)
- 観光の科学(筑波大学システム情報系)
- 金融サービスと意思決定(東京科学大学理事/前・BNPパリバ・アセットマネジメント代表取締役社長)
- 交通サービスデザイン(イーグルバス)
- サービス工学:技術と実践(産業技術総合研究所)
- サービス満足度解析(サービス産業生産性協議会/日本生産性本部)
- システム開発論(筑波大学ビジネスサイエンス系)
- デジタルガバメントとスマートシティ(PwCコンサルティング、筑波大学システム情報系/ヒューマン・スマートシティ研究機構)
主な専門科目(学外担当予定教員の所属)
- サービス工学特別講義Ⅰ「観光政策・市場開拓」(日本交通公社)
- サービス工学特別講義Ⅱ「サービス事業計画」(SOMPOホールディングス/ベンチャークライアント)
- サービス工学特別講義Ⅲ「データドリブン・マーケティング」(電通/KDDI/SAS)
サービス・ラーニング: 産官学連携修士論文(必修科目)
1年次の産官学連携修了研究(サービス工学特別演習)は、第1ステップと第2ステップと同時並行的に行われます。第1ステップと第2ステップがおおよそ終了した2年次は、産官学連携修了研究(サービス工学特別研究)による実践的な研究生活が学生生活の中心となります。
産官学連携修了研究は、アクションリサーチを理想としています。1年次秋学期末の研究計画発表会、2年次10月の中間発表会、2年次秋学期末の最終審査会の3つの段階で審査・評価を受けます。
学位プログラムの人材育成
現代の社会経済は、サービス分野が付加価値および雇用の7 割を生み出すまでに至っています。私たちが生きるこれから の時代に求められるのは、新たなサービス、よりよいサービスを創るための知識とスキルを身につけた人材です。そしてそのために、新たな学問分野「サービス工学」への社会ニーズが飛躍的に高まってきました。
サービス工学学位プログラムは、サービス分野における現在・将来の生きた問題に立ち向かい、新たなサービス方法を創造・ 実践し、社会経済の発展に貢献する次代のリーダーを育成するための博士前期課程の専門学位プログラムです。
学位プログラムの特色
筑波大学の研究成果が生んだ世界初の学位プログラム
筑波大学の実証研究によると、“ 成功するサービス” の企画・開発においても、日本の製造企業で醸成された原価企画活動に類する特長的な活動が行われています。その一連の方法論は、 (1) 効果性のサイエンス、(2) 効率性のサイエンス、(3) 統合のアート、(4) 仮説検証とサービス進化、という4 部分から体系化できます。
サービス工学学位プログラムでは、このサービス開発方法論を基礎理論として、「未来構想のための工学」をサービス分野で実践できる高度職業専門人「サービス分野の未来開拓者」を養成し、修士(サービス工学)の学位を授与します。産官学連携研 究を強力に推進することで地域社会に貢献し、学術的な研究成果も蓄積され、その中でよい学生が育つ姿が、サービス工学学位プログラムの目指すビジョンです。
学位プログラムコンピテンス
本学位プログラムでの学修を通じ、学生の皆さんは以下のコンピテンスを修得します。
汎用コンピテンス
博士前期課程
- 知の活用力
- マネジメント能力
- コミュニケーション能力
- チームワーク力
- 国際性
専門コンピテンス
博士前期課程
| 研究力 | サービス工学分野における研究課題設定と研究計画を遂行するための基礎的な知識と能力 |
|---|---|
| 専門知識 | サービス工学分野における高度な専門知識と運用能力 |
| 倫理観 | サービス工学分野の高度専門職業人にふさわしい倫理観と倫理的知識 |
達成度評価(学修成果の評価)
達成度評価システムにより、修得すべきコンピテンスの達成状況を教員と確認しながら学修を進めます。
博士前期課程
- ・達成度評価を学期ごとに計4回実施する。この評価は毎回、指導教員と院生が面談し、履修内容を確認する形で行われる。基礎の必修9 科目の履修状況、専門科目にかかる知識の獲得状況、修士論文の進行状況、を確認しながら進めるものである。
- ・サービス・ラーニング:産官学連携修了研究は、1 年次秋学期末の研究計画発表会、2年次秋学期の中間発表会・最終審査会の3 つの段階で審査・評価を受ける。
サービス工学学位プログラムが求める人材
“つくばの社工”では、未来を構想するための3つの分野として、資産・資源のデザイン、空間・環境のデザイン、組織・行動のデザインを位置づけています。
サービス工学学位プログラムでは、
- (a)これらの知識・スキルをサービス分野で応用する工学的基礎能力(数学および論理的思考力)
- (b)サービス研究やサービス実務に関する英語による情報収集力
- (c)産官学連携修了研究ができる日本語コミュニケーション能力と積極性を有する人材
を求めています。
サービス工学学位プログラムへの受験を希望される方は、希望する研究指導教員に必ずご相談ください。なお、サービス工学学位プログラムは産官学連携修了研究を必須としています。
サービス工学への誘い:筑波大学サービス工学シンポジウム
サービス工学学位プログラムでは、筑波大学の建学の理念にある 「筑波大学は,基礎及び応用諸科学について,国内外の教育・研究機関及び社会との自由,かつ,緊密なる交流連係を深め, 学際的な協力の実をあげながら,教育・研究を行い,もって創造的な知性と豊かな人間性を備えた人材を育成するとともに,学術文化の進展に寄与することを目的とする。」 ことを追求し、「開かれた大学」としてM1の修士論文の研究プロポーザルとM2の修士論文の成果を公開する価値共創の場を設けています。 それが、サービス工学シンポジウムです。
サービス工学シンポジウムは、サービス工学学位プログラムに在籍する現役の大学院生が企画・運営を行い、プログラム開設初年度から毎年開催してきました。サービスを机上で学ぶだけでなく、自分たちがサービスを企画し、設計し、準備し、運営し、サービスすることが、理系のサービス・イノベータ―を育成するにあたって必須の経験であると私たち筑波大学は考えています。これまで会場にて公開されていた研究成果発表資料は本サイトにて全て閲覧することができます。また、当日はサービス工学学位プログラムの学生による研究発表や豪華ゲストによる基調講演だけでなく、サービス工学学位プログラムのオープンキャンパスとしてプログラム説明もなされます。サービス工学学位プログラムへの進学に関心がある社会人・大学生の皆様、“つくばのサービス工学”に興味がある市民の皆様、是非ご参加ください。


