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調査内容③

地図から見る大曽根と花畑の変化

図1は現在の地図(2013年)の道路を成立年代別に塗り分けたものである。青線部が1960年までに作られた道、赤線部が1960~1977年の間に作られた道、緑線部が1977~1995年の間に作られた道、黄色線部は1995~2013年の間に作られた道で、紫線は東・西大通りである。

~1960年

図2は1960年の地図である。1960年の地図に記載されている道のうち現在の地図にも記載されているものは青線部の大曽根地区の一部のみとなっており現在でも使われている道は少ない。現在の東・西大通りの大部分は雑木林となっている。

1960~1977年

図3は1977年の地図であり、現在の地図にも記載されている道は図1の赤線部なっている。この頃には東・西大通り(図1紫線)が成立しており、研究学園都市計画にみられる近隣住区論に基づいたまちづくりがみられる。東大通側の花畑周辺から開発されており、この理由は旧市街地の蓮沼地区があり西大通側の開発は市街地の土地買収等が必要であり、難しかったからだと思われる。

1977~1995年

図3は1995年の地図である。大曽根地区の外側には薬師町や鹿島台といった開発地域が見うけられる。さらに東・西大通りの内側の西大通り側の開発が始まっており、この頃ようやく蓮沼地区開発の算段がついたのではないかと考えられる。

1995~2013年

1995年~2013年の間に作られた道は図1の黄色線であり、この頃には東・西大通り内の開発が完了している。スーパーや飲食店等ができていることもわかる。大曽根地区と開発地区をつなぐ道路が増やされているが、現地を歩いた感想としては足りないのではないかといった印象を受けた。