結論

 今後の課題として『@コスト面での資産が不十分であること』『A実際に提案を実施した際の利用状況ができていないこと』があげられる。@に関しては、実現可能性を考えるときに重要となるので専門的な見積もりが必要とされる。Aについては実証実験を行い、実際にペデストリアン利用者からフィードバックをもらう必要がある。

広場の空間

 広場の空間についてだが、水遊び場は過去にも大清水公園に存在したが、近辺にマンションができたことで日陰になり、廃止されてしまった事例があるため、立地を検討すればペデストリアンに復活させることも不可能ではない。しかしながら、ヒアリング調査でも明らかにしたようにセンター広場以外の部分では水道設備が十分ではないことから、どこであれば水遊び場が実現できるかについてはさらに調査を進めていく必要がある。また、パフォーマンスについては、現段階ではまだ小規模の団体やイベントはペデカフェ要項に適用されないものの、ペデカフェ要項が施行され、公共空間活用の活性化が促されていることは実現可能性を高めたと考えられる。


ベンチ・腰掛けの空間

 足湯はおそらく私たちの提案の中でも実現可能性が最も低いものであろう。コストはもちろんのこと、その水源も大きな問題である。つくばは温泉が湧いているわけでもなく、ペデストリアン上にも電源やガス設備が整っていないため、安定して温水を提供することが困難である。代替案としては、夏季に限定されるが、冷水を活用した「足水」の提案が考えられる。


芝地の空間

 ベンチ・腰掛の空間だが、デッキチェアやハンモックは十分に実現が可能である。さらに、屋根のついた半屋外空間とすることで、管理が比較的容易となる。しかし、やはり誰がどのように管理するかは検討する必要がある。