実験、アンケートそれぞれの反省・課題を挙げる。
① 比較対象場所における条件の統制
実験の開始時期や対象場所の特性が統一できていなかった。観測地点によってそれぞれ特徴があり、ある地点に捨てに来るであろうと考えられる人数や国籍、アクセスのしやすさや場所の雰囲気などが実験への影響として考えられるため、これらを考慮するべきであった。今回は期間が短かかったために実現することができなかったが、本来は同一地点で時期をずらして比較実験をするべきである。
また、実験が同時に二つ行われた場所(ゴミ移動の有無+ロープガードなど)では、どちらの効果によるものか断定することができない。また、単なる増加個数ではなく、捨てられたゴミの質量や大きさにも配慮した増加量を用いるべきである。
② 曜日や時期のバイアス
今回は5月から6月にかけて実験をおこなったが、最も不法投棄が増えるのは3月と8月頃と考えられることもあり、一年を通じて観測を行うことが望ましいと思われる。また、休日の不法投棄が多いなど曜日によって投棄量に偏りがあることを考慮し、単純に総量を日数で割らずに、比較検証するべきであった。
① アンケートの選択肢の幅を広げる
仮説2,3の検証で用いた空間改良のイメージ画像の比較などにおいて、選択肢の種類を増やすべきであった。
② アンケートの標本数を増やす
大学全体の学生を対象として偏りをなくす必要がある。質問によってはサンプル数がかなり少ないものがあり、質問の仕方をもう少し工夫するべきであった。また、出身などを聞くことで特定されるのではないかと考え、質問に答えにくいと感じる場合もあると分かったので、今後は気をつけたい。
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