1 序論

[1 土浦市の概要] [2 まちづくりの理念と将来都市像]

1 土浦市の概要

 土浦市は首都東京から60km圏にあり,筑波研究学園都市に隣接し, 新東京国際空港や鹿島港にも近接するなど,将来発展に向けた地理的優位 性を有している。
 自然的・歴史的条件については,日本第2の湖沼である霞ヶ浦をはじめ ,桜川,丘陵地帯の平地林など水と緑豊かな自然に恵まれ,加えて土浦城 址や歴史的なまちなみなど永い歴史に培われてきた文化的遺産が豊富な都 市である。
 近年の景気の低迷,高齢化,情報化,国際化,ライフスタイルの変化な どに加えて,少子化の進行,都市防災への対応など市民生活や経済をとり まく環境に新たな変化がみられることから,今後の都市づくりをすすめる 上で,これらへの的確な対応が重要となっている。
 本市における15歳未満の子供人口は,昭和60年以降,年々その割合 が低くなっている。一方,65歳以上の老年人口は,県平均値を下回るも のの,年々高齢化率を高めており,子供を生み育てることのできる環境づ くりとともに,高齢社会に向けて,生きがい対策の充実など人生80年時 代にふさわしい総合的な施策の推進が要請されている。そのため,福祉・ 保健・医療の各分野の連携強化と福祉推進体制の充実とともに,バリアフ リーのまちづくりに向けた福祉インフラの整備が緊急な課題となっている。

2 まちづくりの理念と将来都市像

2−1 まちづくりの理念

 土浦市の総合計画を策定するにあたり,まちづくりの理念を5つの「ゆ う」に凝縮し,新たな世紀に飛躍する都市づくりを進めるものとする。

ゆったりとした  「悠」
人にやさしい   「優」
コミュニティのある「結」
つながりのある  「邑」
街で遊べる    「遊」

・「悠」「優」
地域にねざした医療・福祉などの政策を行い,子供から老人まで市民ひと りひとりが,安心して暮らせる住んでいて心地よいまちをめざす。

・「結」「邑」
市民の活動を支援し,地域における住民どうしのコミュニケーションをは かり,つながりのあるまちづくりをめざす。そして,行政・市民の一体と なったまちづくりを行う。
また,県南の中心都市として近隣市町村とのつながりをより一層深めてい くこととする。

・「遊」
土浦市のシンボルとなる霞ヶ浦や,土浦市の歴史を物語る蔵造りの街並な ど,都市・自然・文化の魅力をあわせたまちづくりを行っていくことによ り,気軽に遊びにこられるまちをめざす。

2−2 将来都市像

 上記の5つの理念を踏まえて,本市の将来都市像を次のように定める。

ゆうゆう つちうら


[表紙]
[1 序論] [2 基本構想] [3 基本計画] [4 重点整備計画] [5 資料]