2022年度都市計画マスタープラン演習 計画G1
TSUCHIURABLEなまちへ

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全体
公共施設集約とデジタル地域通貨により、持続可能なまちへ

公共施設集約

背景

公共施設集約の背景としては、土浦市公共施設再編・再配置計画に指定されている、築 40 年以上の施設のうち、立地適正化計画区域外に指定されている施設が存在するため、該当する施設を抽出し、最優先で対処することが必要だと考えた。対象とする施設は、地図上にラベルが表示されている6施設である。ここで、その施設を効率的に対処することでSustainableな再編・再配置を目指す。
公共施設

概要

上記の背景で示した施設のうち、一例とし て、つくし作業所と療育支援センターを四中 地区公民館に集約することを提案する。

費用

下記の表に詳細に記す。

効果

事業を実施する場合としない場合で改築か ら 80 年間のライフサイクルコストを算出し、 比較をした。事業を実施する場合は、土浦市の 長寿命化計画に基づく計画改修と各施設の合 計から延床面積を 30%削減することを仮定す る。事業を実施した場合は、事業を実施しない 場合と比べて現在価値で 5 億 6000 万円の削減 ができる。今までは施設が離れていたことに よりできなかった公民館利用者とつくしの家 利用者の交流や合同イベント実施も期待ができる。

公共交通利用促進事業

背景

土浦市の強い車社会と郊外のショッピング センターの開業による中心市街地の空洞化が 問題となっている。また公共施設再編により 交通の利便性の悪化や駅から遠い地区の高齢 化が予想される。そこで、公共交通利用促進の ためにデジタル版地域通貨の「デジタルきら ら」と乗り合いタクシー一部無料化を導入し、 Sustainable な公共交通を目指す。

概要

・デジタルきらら
以前紙媒体で導入していた地域通貨きらら をデジタル版にして運用する(以下、デジタル きららと称す)。デジタルきらら専用アプリま たはカードでお得に加盟店で買い物ができる のに加え、現金からデジタルきららへの交換 をプレミア率 10%付きで可能とし、さらにキ ララちゃんバス乗車時には、限定きらら(1000 円以上のお買い物で利用可能)を自動的に付与 する。
・乗合タクシー一部無料化
乗り合いタクシーのサービス向上を目指し、 廃止公共施設の徒歩圏(500M 圏内)に住んで いて近隣の同用途の公共施設に向かう場合の乗合タクシーの運賃を無料化する。

費用

・デジタルきらら
地域通貨導入費(店舗への決済システム・カー ド・アプリ導入費、事務費等) …4 億 7000 万(同アプリを使用している深 谷市を参考)
・乗合タクシーの一部無料化
年間コスト
老人福祉センター「湖畔荘」……2630 万円
つくしの家 ………………………5580 万円
乗合タクシー無料化 ………………500 万円
※公共施設集約で示した対象施設を維持した 場合と、廃止して、徒歩圏の住民に公共施設へ の無料サービスを行った場合の支出の計算

効果

デジタルきらら導入により、中心市街地の 活性化、中央地区での提案のモール 505 周辺 市街地再開発事業との相乗効果、地域内での 消費活動向上、紙媒体に比べ、維持費が安いな どが挙げられる。地域通貨による買い物を 5 億 円した場合、導入による初年度の経済波及効 果は 14.2 億円と試算される。また、乗合タク シーの一部無料化により、乗合タクシーのサ ービスが向上し、利用促進につながる。また、 公共施設維持に比べ、7710 万円のコスト削減 ができる。