土浦市中心部は、商業機能が衰退した一方で働く場としての機能は依然として有してい ます。昼間人口が土浦市中心部に極めて集積していることからもその現状が伺えます。そ のため、土浦市中心部は働く人たちが集う場、そして職住近接で都市的な暮らしを営みた い人々への住まいの場としての役割を持たせます。また、土浦市を医療・健康先進都市と して確立するために駅周辺に大型医療施設を誘致し、おおつ野の協同病院と連携しつつ医 療拠点化も進めます。
中心市街地は徒歩や自転車で移動しやすいように計画しました。
中心街では自動車の乗り入れを規制し、トランジットモール化します。
トランジットモールとは、地区内の自家用車の乗り入れを規制し、公共交通のみ乗り入れ可能にすることで、
歩行や自転車による移動が快適な環境を整備する手法です。
具体的には、土浦駅周辺の市営駐車場をフリンジパーキングとして開放し、自家用車利用者はここに駐車します。
そして、地区内では徒歩やシェアサイクルを利用して移動します。
ここで、JICA STRADA というソフトウェアを使い、トランジットモール化・中心部の就業者数 300 人増した際の交通量変化を予測した結果、 亀城公園周辺で若干の渋滞悪化は見られたもの顕著な渋滞発生は見られないことが分かりました。
中心市街地の産業を活性化させるため、土浦駅近くに病院を設置します。
・霞ヶ浦医療センターの移転
・医療関連施設
・大学病院の誘致
上記3つを合わせて桜町1丁目での設立を提案します。
病院完成イメージパース
建設にあたっての費用、効果は以下のとおりです。
区分 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
用地費 | 13億5600万円 | 45,200円/㎡×30000㎡ = 13億5600万円 |
建築工事費 | 111億1700万円 | 317,646円/㎡×35000㎡ = 111億1700万円 |
設計・管理費 | 4億4400万円 | 111億1700万円×0.04 = 4億4400万円 |
医療機器購入費 | 15億円 | |
その他費用 | 1億3000万円 | |
合計 | 145億4300万円 |
・利用者数
年間利用者数18万人
・経済波及効果
10年間で約520億円(建設・医療機器購入:280億 病院運営:240億)
また、病院運営において医療・商業に毎年 2.2 億円の需要が発生するため、
周辺市街地において薬局やクリニックといった医療産業に加え、商店などの集積が期待できます。